丹沢の百年檜をはじめ伝統建築を支えるスギ・ヒノキの産地
県の4割を占める森林の多くは丹沢山地や箱根地域に位置し、ブナをはじめとする天然林のほかスギ・ヒノキの人工林が広がっています。古くからの林業地であり、鎌倉時代の仏教建築には県産材がふんだんに使われ、鎌倉彫や箱根細工などの工芸でも知られています。特にヒノキは全国に出荷され、浜離宮や新歌舞伎座の檜舞台には丹沢の百年檜と呼ばれる銘材が使われています。近年では相模原市の津久井地域で生産された木材を市が独自に「津久井産材」としてブランド化し、産地証明による利用拡大を進めています。