FSC®認証材をつかって
森林を未来へ残そう
森を未来に残すために
わたしたちが
今、できること
未来に残していくことを目指して管理を行っていると認められた森林は、FSC認証を受けることができます。こうした森林では、森に住む生き物たちへの配慮や、次の世代の木を育てる計画も十分に行われています。そして森林の環境や地域社会に配慮して作られた製品につけられるのが、FSC認証ラベルです。
FSC認証ラベルのついた木材や製品を選ぶことは、森林を守ることにつながります。FSC認証製品を選んで購入することで、認証された森林を応援することにつながり、認証された森林資源への需要が高まることで、適切に管理された森林の拡大につながるからです。
この度eTREEでは、FSCジャパンからもご協力をいただき、FSCの木材情報を集約しました。本企画が、使い手である設計者のみなさまにFSC認証材について知っていただく一助となれば幸いです。
少しの意識で、
はじまる関わり
まずはほんの少しだけという関わり方でも
森林の未来への貢献は可能です。
FSC認証へのかかわり方
FSC認証材を使うためのハードルは、決して高くありません。
全てを認証材で使うのがベストですが、ほんの一部扱うだけでも、持続可能な森林を残すことへの第一歩となります。
FSC認証製品の購入
最も関わりやすいやり方は、FSC認証製品の購入です。
家具や内装など、全てにFSC認証材を使うことは困難かもしれません。
まずは、一部でもいいのでFSC認証材を使うのはいかがでしょうか。
FSCプロジェクト認証
建物、あるいは空間そのものを認証する。それがFSCプロジェクト認証です。
プロジェクト認証には、全体プロジェクト認証とプロジェクトの特定部位に対するFSC表示とパーセンテージ表示の3種類があります。
プロジェクト認証を取得すると様々なプロモーションに活用ができます。
※ プロジェクト認証には審査が必要なため、余裕を持ったスケジュールが必要です。
全体プロジェクト認証
プロジェクト全体をFSC認証として宣伝することが可能。
全体で使用される全ての木材をFSC認証材または消費者が使用した後に回収された古材等の回収原材料で調達することが必要。
部分認証プロジェクトの
特定部位に対するFSC表示
対象とする部分のFSC認証材または消費者が使用した後に回収された古材等の回収原材料が70%以上である必要がある。
パーセンテージ表示
プロジェクト全体で使用されるFSC認証材の割合を宣伝することができる。※残りの木材についても合法性等、FSCが定める最低限のルールを満たした材である必要があります。
FSC-COC認証の取得
施工業者様自らがFSCのCOC認証を取得すれば、FSC認証の家づくりや内装設計などをPRすることが可能です。
SDGsなど環境への配慮を意識されているお施主様も増えてきております。
FSC認証の使い方について詳しく知りたい方は
お気軽にご相談下さい
FSC認証について相談する
FSCとは
私たちが普段使っている木材・木製品は、人間が森林に手を入れることから生まれます。FSCでは、森林に住む生き物を守りながら手を入れる、ずっと森林を使っていけるように考えながら木をきる、森林に関わるすべての人々を守る、といったチェック項目を作っています。これらは大きな10のグループに分けられ、項目は70にも上ります。これらを満たした森林は、適切な管理を行っている森林であると認められます。その認証された森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSCラベルを付け、認証製品として販売することができます。
FSC認証は多くの人々から支持を集め、世界で最も信頼度の高い森林認証として知られています。
FSC森林認証の仕組み
森を守るために、木材を使うために
木材は、それ自体に二酸化炭素を貯蔵でき、鉄やコンクリート等の他の素材と比べて、製造や加工時に排出する二酸化炭素が少ないことから、建築や内装等に利用することで、気候変動対策にも貢献できる素晴らしい素材です。
しかしながら、世界の森林は減少し続けており、現在豊かな森林に恵まれている日本においても、盗伐や伐採後の再造林がなされない等、持続可能とは言えない森林経営の実態が近年明らかになっています。
FSC認証は、森を守りながら木材を利用するための制度です。
FSC認証製品を選んで購入することで、認証された森林資源への需要が高まり、適切に管理された森林の拡大につながります。
まずは一部だけでも、FSC認証の製品を選んでいただければ幸いです。
持続可能な木材調達のツールとして、FSC認証が活用されることを願っています。
FSCジャパン
マーケティング&広報担当
河野絵美佳