独特な特徴を持つサンブスギと香取杉の産地
人工林の8割を占めるスギは他産地と比べて独特な形質を持っています。山武地域は17世紀からスギ造林の歴史があり、産出されたスギは山武杉と総称されますが、なかでも挿し木により育てられ優良な性質を多く持つ一品種が「サンブスギ」と呼ばれ、250年以上前から挿し木造林技術と共に受け継がれてきました。花粉が非常に少なく幹がまっすぐで太さが一定、材質は固く油気が多く赤みが美しい高級材です。香取市周辺で産出される香取杉はかつて下総杉と呼ばれ、曲げ強度が強く艶のある紅紫色の良材です。