岡山県の森林と林業
岡山県の森林
- 植生
- 岡山県|森林の植生
- 標高900m以上の山地ではブナ、ミズナラが見られますがごく一部となっています。ブナクラス域のほとんどの部分に人工的に植林されたスギ・ヒノキの植林が広がっており、一部にカラマツの植林もみられます。吉備高原平坦部(400m〜600m)では集落が点在することもあり、燃料や肥料として利用するためにアカマツが植林されています。
- 歴史
- 岡山県|森林の歴史
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県を代表する林業地の西粟倉村では、江戸中期に隣藩の鳥取藩主に命じられて植林政策が始まりました。明治期にはたたら製鉄が盛んだったことから鉄の採掘のために大量の広葉樹が伐採され、洪水が発生しやすくなって鉱毒の流出が深刻化したため全山への植林が計画され3,000万本以上に及ぶ大規模植林が行われました。
大正期に主要産業となり1980年代後半ごろまでは大いに活況を呈した林業が国内状況と共に衰退する中で、村は2008年に「百年の森林構想」を立ち上げ、災害の起きづらい森林作りと森林資源の村内循環を柱として、林業の六次産業化を進めてきました。同時期から森林認証取得も進めており、将来的には「エネルギー自給率100%」を目指すなど、様々な活動に取り組んでいます。
- 特色
- 岡山県|森林の特色
- 全国的にはスギの生産量はヒノキを上回っているものの、岡山県ではヒノキの生産量がスギの約2倍であり、2012年から5年連続で全国1位となるなど、ヒノキの一大産地として知られています。特に美作桧は全国的に有名で、産地では美作桧の魅力を伝えるために美作材を取り扱う業者が「木の国美作ネットワーク」を設立し、木の良さや木の住まいに関する情報を発信しています。
岡山県の林業
- 資源の現状
- 岡山県|資源の現状
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森林総蓄積は約7,800万㎥と全国の1.4%を占めており、天然林が2,496万㎥(広葉樹約73%)、人工林が5,318万㎥(針葉樹99%)となっています。森林総蓄積のうちの人工林の蓄積量は68%を占めているため、全国と比較して人工林率が高いことがわかります。(全国平均は64%)
人工林の齢級構成は、41年以上(9齢級以上)が約8割を占めており、大径木が多くほとんどの木が伐採期を迎えています。
- 素材生産
- 岡山県|素材生産
- 全体の素材生産量は41万㎥で蓄積量の0.6%を利用している現状があります。樹種別生産量比較としてはスギが32%、ヒノキが59%となり、用途別生産量では製材用が82%、合板が7%、木質チップが11%となります。
- 木材流通
- 岡山県|木材流通
情報募集中
- 木材の利用促進
- 岡山県|木材の利用促進
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・県産材の利用促進のためのPR冊子を作成し、県産材の活用事例を紹介しています。
・県では公共施設等の木造化・木質化の促進のために「木づかいサポート窓口」を設置し、法制限や技術的課題、調達に関する相談などに対応しています。
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