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京都府の森林と林業

京都府の森林

植生
京都府|森林の植生
北部の丹後地域と中丹地域では、比較的海岸近くでタブ林が、海岸線から内陸に向かって広い範囲でシイ林がみられます。また、カシ林や、ブナ林に隣接してミズナラ林もみられます。急峻な山地が少なく人為が加えられる南端地域では、広くスギやヒノキの植林が行われています。南部の京都市・乙訓地域と山城地域では扇状地であることからも、カシ類や落葉樹林の組合せで群落が形成されています。
歴史
京都府|森林の歴史
京都は古来より政治の中心として栄え、木材と建築に密接に関わってきました。その歴史は平安時代から続き、平安京の造営のための木材供給源は丹波地方でした。安土桃山時代には嵯峨、梅津、桂の地が木材の集散地となりました。

京都は度々大火に見舞われ、都の再建のために大量の木材を必要とするため大きな堆積場が必要となりましたが、それが「丸太町通り」の由来となっています。丹波山地で切り出された材木を京の都へと運ぶ筏流しが盛んに行なわれており、保津川(桂川)と深い縁があります。
特色
京都府|森林の特色
室町時代から京都市の北西部で生産されてきた北山杉は、茶の湯の流行に伴って増加した茶室の建築の際、内装として用いられて発展してきました。砂などを用いて表面を磨き上げた磨丸太は、その美しさを活かした床の間の床柱などに利用されます。

台杉を仕立てて更新する独特な育林法により、垂木が主に生産されてきました。この台杉は形が美しく、庭園樹としても用いられます。現在では一斉林方式による単木仕立てが多くなっており、この仕立てで生産された北山杉は主に床柱として利用されます。

京都府の林業

資源の現状
京都府|資源の現状
森林総蓄積は約8,090万㎥と全国の1.5%を占めており、天然林が3,916万㎥(広葉樹約54%)、人工林が4,173万㎥(針葉樹100%)となっています。森林総蓄積のうちの人工林の蓄積量は52%を占めているため、全国と比較して天然林が豊富であることがわかります。(全国平均は64%)
人工林の齢級構成は、41年以上(9齢級以上)が約9割を占めており、大径木が多くほとんどの木が伐採期を迎えています。
素材生産
京都府|素材生産
全体の素材生産量は17万㎥で蓄積量の0.2%を利用している現状があります。樹種別生産量比較としてはスギが60%、ヒノキが25%となり、用途別生産量では製材用が27%、合板が22%、木質チップが51%となります。
木材流通
京都府|木材流通

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木材の利用促進
京都府|木材の利用促進
「ひろがる京の木整備事業」により、県産材利用のための補助金制度が各種設定されています。

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