岐阜県の森林と林業
岐阜県の森林
- 植生
- 岐阜県|森林の植生
- 北アルプスの金木戸川・高瀬川源流部森林生態系保護地域(国有林)などのほか、約686,000haの民有林が原生的なまとまりを持つ森林として現存しています。大まかにみると、長良川沿いにスギ、木曽川にヒノキが多く見られます。県産材としては東濃地方を中心とした東濃桧や長良川流域の長良杉などが有名です。
- 歴史
- 岐阜県|森林の歴史
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県北部の飛騨地方には落葉広葉樹の森林が比較的多く残っています。これら広葉樹林の多くは、古くから薪炭利用等により人の手が加わり維持形成されてきた二次林ですが、近年はその利用の衰退により荒廃している森林も多くなっています。また針葉樹を主体とする人工造林化も進んでいます。
このような情勢の中でも、白山山麓周辺ではブナ、ミズナラを主体とする原生林が面的に広範囲にわたって残っており、県下でも極めて自然度の高い貴重な自然環境を残した地域といえます。
- 特色
- 岐阜県|森林の特色
- 県内のスギ資源は長良川沿いに多く集まっており、また「長くて良い」という意味も込めて、県内で生産されたスギ材は長良杉と呼ばれています。源氏と平氏の旗の色を由来として「源平」と呼ばれる部分は、赤身(心材)と白太(辺材)が混ざったものですが、長良杉はこの源平が美しいことが特徴で、落ち着いた赤身の色が魅力的であるとされています。
岐阜県の林業
- 資源の現状
- 岐阜県|資源の現状
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森林総蓄積は約1.9億㎥と全国の3.4%を占めており、天然林が6,717万㎥(広葉樹約76%)、人工林が1.2億㎥(針葉樹98%)となっています。森林総蓄積のうちの人工林の蓄積量は64%を占めているため、全国と比較して人工林率が高いことがわかります。(全国平均は64%)
人工林の齢級構成は、41年以上(9齢級以上)が約9割を占めており、大径木が多くほとんどの木が伐採期を迎えています。
- 素材生産
- 岐阜県|素材生産
- 全体の素材生産量は39万㎥で蓄積量の0.2%を利用している現状があります。樹種別生産量比較としてはスギが57%、ヒノキが37%となり、用途別生産量では製材用が66%、合板が18%、木質チップが16%となります。
- 木材流通
- 岐阜県|木材流通
- 岐阜県銘木協同組合は日本最大級の銘木市場として知られており、原木は全国から入荷されるほか、製品についても岐阜県を始め東海・北陸地域、近畿、関東甲信越から入荷するなど非常に広範囲からの集荷を行い、流通させています。
- 木材の利用促進
- 岐阜県|木材の利用促進
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・県では木づかい運動の一環として「ぎふの木づかい施設」の認定を2015年から行っており、認定を受けた施設について県のHPで紹介しています。
・県のHPに「ぎふ木造建築ポータル」があり、法令関係や県産材を用いた県内の住宅・非住宅の例、木製製品など、木材利用や木造建築物に関する情報提供を行なっています。
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