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三重県の森林と林業
三重県の森林
- 植生
- 三重県｜森林の植生
- 伊勢平野や上野盆地の肥沃な農地、鈴鹿山系から大台山系に至る森林を特徴とする三重県では県土の65%ほどを森林が占めており、北部にアカマツ林、南部ではシイ・カシ萌芽林が広がっているほか、スギ・ヒノキの人工林は県内全域に広がっています。
- 歴史
- 三重県｜森林の歴史
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人工林における木材生産の歴史は古く、1620年代には商業的利用のための造林が行われるようになったといわれています。当時の紀州藩は「植林権」といって、植林すればその林を自分のものにできる政策をとっていたため、尾鷲地域で人工林が広がっていきました。傾斜が急な土地が多く農地が少なかったこと、紀州藩が林業を奨励したことなどから林業地として栄えるようになり、海も近いため江戸など多方面へ向け、海岸から木材が運ばれました。
尾鷲地域は痩せ地が多く、スギの生育に適した場所は限られていました。そのため、人工林が増えていくのに従ってスギよりもヒノキを植える割合が増加し、尾鷲ヒノキが有名になりました。
- 特色
- 三重県｜森林の特色
- 2016年に農林水産省が設立した日本農業遺産の第一号認定地の一つとして、「急峻な地形と日本有数の多雨が生み出す尾鷲ヒノキ林業」が登録されました。急峻でやせた土地においても適切な密度管理によって緻密な年輪幅の材を生産していること、山や製材所での伝統的な技術の継承が行われていること、熊野古道における景観や海岸まで植林されていることで生まれる景観に、地域的な特徴がみられることなどが評価を受けています。
三重県の林業
- 資源の現状
- 三重県｜資源の現状
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森林総蓄積は約8,360万㎥と全国の1.5％を占めており、天然林が1,558万㎥（広葉樹約83％）、人工林が6,797万㎥（針葉樹100％）となっています。森林総蓄積のうちの人工林の蓄積量は81%を占めているため、全国と比較して人工林率が高いことがわかります。（全国平均は64％）
人工林の齢級構成は、41年以上（9齢級以上）が約9割を占めており、大径木が多くほとんどの木が伐採期を迎えています。
- 素材生産
- 三重県｜素材生産
- 全体の素材生産量は33万㎥で蓄積量の0.4％を利用している現状があります。樹種別生産量比較としてはスギが58％、ヒノキが39％となり、用途別生産量では製材用が58％、合板が23％、木質チップが18％となります。
- 木材流通
- 三重県｜木材流通
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・松阪木材コンビナート（松坂市）
全国初の国産材コンビナート「ウッドピア松坂」が原木・製品市場や大型製材工場、プレカット加工場ほか各種施設が揃う先進的な木材総合流通加工の拠点となっています。
品質管理の徹底、原木の安定供給体制の整備などの機能が充実した、丸太から住宅までの県産材総合基地であり、原木市場、製品市場、流通検査、大型・並材製材工場、内装材工場、集成材加工工場、プレカット加工場、木材需要拡大施設、木質チップ工場が稼働しています。
- 木材の利用促進
- 三重県｜木材の利用促進
- 県では独自に「木づかい宣言」を導入しており、事業者の取り組み内容を県が情報発信しています。
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