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木材の調達・加工を相談する飲食店にヒノキのカウンターを納品させていただきました。白く品のあるヒノキは、今回のようにモダンで清潔感のある内装に対しても相性の良い樹種です。古来より日本人の暮らしを支え続けてきたヒノキを、加工や塗装方法と合わせてご紹介します。
先日リニューアルオープンされた、「とうふ空野 恵比寿店」様に吉野ヒノキのカウンターを納めさせていただきました。奥行きが700mmのL字のカウンターに仕上げるために、合計4枚のヒノキ材を使用しています。ヒノキの一枚板は400~500mm程度の幅の原板の流通が多く、それを超えると金額が上がる傾向があります。そのため、2枚はぎした材を使用することで価格を下げることが可能です。
今回は350mm幅の一枚板を2枚ずつ使用し、存在感のあるカウンターに仕上げました。また、メンテナンス性を考慮し、保護力の高いウレタン塗装を施し、自然な質感を表現するため艶消し材も使いました。このほかにも無塗装はもちろん、オイル塗装やガラス塗装など、用途に合わせて幅広いご提案が可能です。以降ではより詳細な加工方法をご案内いたします。
当初は、モダンな内装の飲食店に合う色の白い一枚板のカウンターを設置したいとのお問い合わせをいただきました。ただ、冒頭でも触れた通り金額面や希望の仕上がりについての話し合いを何度もさせていただき、今回は、奈良県吉野のヒノキに決定する運びとなりました。幅はぎについては、実際どのような仕上がりになるか、気になる方も多いと思います。ヒノキなどの針葉樹の場合、木目が真っ直ぐに揃っているため、一目見て幅はぎ箇所がわかってしまうほど目立つことはありません。
木口を確認して確認ができる程度のため、安心して幅はぎ材を使用できます。また、同様の幅の一枚板と比べ幅はぎ材は変形しづらいという特徴もあります。広葉樹の場合、一枚一枚が特有の木目を持つことが多く、針葉樹に比べ幅はぎ箇所が目立ちやすい為、弊社では可能な限り共木(同じ丸太から取れた一枚板)を使用し色味の差を少なくなる様ご提案させていただいています。
今回は材のみのご提供だった為、現場施工時に最終的な微調整を行えるよう、数ミリの余裕を持たせ加工させていただきました。今回のようにL字形状のものや、搬入するには難しいような大きな寸法の天板の場合など、2枚以上の一枚板を連結させる必要がある際は、現場にて連結用金物を使用して組み立てを行います。金物用の下穴等は事前に工場で加工を行い、より短い時間で接合を完了させられる状態で納品いたします。
また、今回はメンテナンス性を重視しウレタン塗装にて手配させていただきました。店舗などでよく見る塗装方法で、木材表面に塗膜を形成することで傷や汚れから保護します。しかし、プラスチックのような硬く冷たい触り心地になってしまうため、木材本来の良さを生かしたい場合は、オイル塗装などを検討することが望ましいともいえます。
物件情報:とうふ空野 恵比寿店
設計事務所:株式会社ムーンバランス
施工:高天住研
材木詳細:ヒノキ 二面上小節
寿司屋のイメージが強いヒノキのカウンターですが、主張しすぎない上品な木目である為、モダンな空間にも非常によくマッチします。
一枚板の天板を検討する際は、樹種だけではなく木目や色味の調整、幅ハギやジョイントの方法も検討する必要がございます。弊社では使用する場所の環境や形状を考慮した上で、最適な樹種や加工方法をご提案致します。一枚板の天板について検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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