切る、彫る、削る。加工で映える染色木材

概要

IRODORITAI（イロドリタイ）は、国産のスギやヒノキを使用した染色木材です。フローリングや羽目板をはじめ、突板、単板積層材など商品バリエーションに富んでおり、染色による鮮やかな色味と木材の質感や木目の両方を活かした商品です。着色に比べて木目を潰さず、チークやウォールナット、コクタンなど個性的な色味を持つ外国産材の代替として使用することができます。

IRODORITAIの特徴

IRODORITAIは真空加圧によって染料を浸透させ、材内部まで染色した木材商品です。顔料を用いた着色のように木目を塗りつぶすことなく色をつけるため、木材の質感が残ります。染料は衣類にも用いられる、人体に無害な水性染料を使用しています。

材内部まで染色しているため、各種切削加工をおこなっても色がなくなることはありません。また、早材（春から夏にかけて成長する部分）に浸透しやすく、晩材（夏から秋にかけて成長する部分）に浸透しにくい木材の性質から、色がついた部分と木材の地の色とのコントラストがあり、年輪模様がはっきりとします。

IRODORITAIのカラーバリエーションには、赤、黄、水色、緑、青、グレー、黒があります。カラー診断などの色彩心理学や風水などを木材利用に取り入れることも可能になります。
また、商品のバリエーションでは、フローリングや羽目板をはじめとした、ツキ板や合板、積層材などがあり、プロダクトのアイデアなどに合わせてご選択できます。

木材コーディネーターからのコメント

IRODORITAIは加工前の木材を染色しています。そのためフローリングや突板だけでなく、そのまま染色した木材を使うことが可能です。木目が潰れないという特徴を活かして、木口面の年輪を見せたり、加工して家具や什器にもお使いいただけます。

風合い

カラーバリエーション

染色のバリエーションは赤、黄、水色、緑、青、グレー、黒があります。

染色と着色

染色木材は着色と異なり、木目をつぶすことなく色を付けることができます。

染色の特徴

木目を活かして木材に色を付ける方法のため、素材の色味の影響を受けます。特にスギの赤味部分はヒノキに比べて強く影響を受ける場合がありますので、暖色がおすすめです。

商品

フローリングや羽目板、ツキ板、積層材などの商品の種類やなぐり加工やその他の切削加工によってさまざまな表情を魅せます。また、なぐり加工は５種類から選択できます。

IRODORITAIの使用事例

フローリング・パネリング

テーブル天板

ランプシェード

天板と脚

小物

eTREEで提供可能なオプション

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プロダクトストーリー

不燃から染色へ

有限会社中村ツキ板はツキ板化粧合板製造しているメーカーです。2016年に不燃事業を始めましたが、後発ということもあり事業としてあまりうまくいかないこともあったそうです。その時に不燃処理で使う真空加圧装置が染色にも応用できるというアドバイスを聞き、染色木材を作り始めました。

真空加圧による染色技術の探求

木材に色を付ける場合は一般的に木材表面に色を付けます。一方で木材の中まで染料を含浸させ色を付ける技術は発展しておらず、樹種や染料によって浸透性が異なるため、試行錯誤の日々が続いたそうです。
割ける時間や研究資金などが少ない中、未発展の染色技術を現在でも日々磨いてバージョンアップされています。

木のいろどり、空間のいろどり

「IRODORITAI」は様々な空間・インテリアを「彩りたい」という想いと中村ツキ板のある福岡の博多弁の「○○たい」とをかけ合わせたネーミングです。国内では伐期を迎えているスギやヒノキを染色木材にすることによって付加価値を付け、様々な色味を持つ外国産材の代替材としての使われることを期待されています。

商品バリエーション

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商品情報

スペック

• サステナブル
• 国産材
• 加工技術

取り扱いについて

・自然素材である木材では染料の浸透性にバラツキがあり、同じ樹種・染料でも原木の原産地、比重、生育環境等により仕上がりに差異が生じます。
・反りやねじれ、割れが生じる場合があります。
・品質向上のため、予告なく染料を変更する場合がございます。
・青と緑については家具用途以外の使用に限ります。
・グレーの調色は難しいため、お時間や費用を別途いただく場合がございます。

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Text by eTREE編集室

公開 2023.10.31