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2023.7.20
木材を使いたいけれど不慣れなら、まずは無料相談を活用してみませんか。
家づくりやDIYでは「何から始めたらいい?」「何を選べばいい?」といった疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
人生の一大イベントである家づくりは「絶対後悔したくない」「貴重な時間と労力を注ぐDIYも、知識不足で失敗したくない」と考える方も多いですよね。
この記事では、木材の無料相談窓口を複数紹介するので、ニーズに合わせてぜひ活用してください。
目次
自分が不慣れな分野は何であれ、初めは誰かに相談した方が効率よく進みますし、失敗も避けやすいでしょう。
中でも木材に関しては、事前にプロに相談するのがおすすめです。大きな理由は下記2つです。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
木材は、乾燥による狂い・反り・割れなどが生じやすいといった、天然素材ゆえの扱いにくい特徴をもちます。
ただし、何事にも表と裏があるものです。扱いにくさは、木が生きている証拠でもあり、調湿効果や癒し効果を期待できる、天然素材ならではのメリットとも捉えられます。
知識と経験がない初心者は、木材の扱いにくさをカバーし、天然素材ならではのメリットを引き出せるよう、経験豊富なプロにサポートしてもらうのがおすすめです。
木材は、たくさんの種類の中から、用途に適した材料を選ぶ必要があります。不適切な選択をしてしまうと、思わぬ変形やカビ、変色などにつながることがあるからです。
種類は、スギ・ヒノキ・オークなど、樹種だけではありません。無垢材・集成材などの形態や、オイル塗装・ウレタン塗装などの塗装、防水加工などの機能性まで、いくつものフィルターが存在します。
膨大な種類の中から、予算も考慮しつつ最適な材料を見極めるのは難しく、木材のプロに相談するのが得策といえるのです。
日本の戸建て住宅の大半は木造ですが、木を前面に押し出した家は多くはありません。しかし、地球環境保全や安らげる空間づくりの観点から、木を生かした住まいのニーズは、一定数存在します。
また、令和3年に施行された「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」も、建物全体の木造化・木質化を推進するものです。
ここからは、木造の建物を建てたい、内装・外装を木質化したい、と考えた時に、無料で相談できる窓口を4つ紹介します。
参考:林野庁|脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律(通称:都市(まち)の木造化推進法)
木の家を建てるなら、工務店などに木材を卸す材木店や建築材料店が、相談先に挙げられます。木材の長所・短所を知り尽くした、プロならではのアドバイスが期待できるでしょう。相談自体は無料の場合がほとんどです。
原木買い付けや製材まで自社で行うことで、良質かつ低価格な木材を供給できるところも多くあります。さらに、木材の選定・調達だけでなく、木造住宅に精通した設計事務所や工務店と連携している場合や、設計・施工まで自社内で完結させる体制を整えている場合も。
材木・建築材料店に一貫してサポートしてもらうことで、良心的な価格と木へのこだわりを両立した住まいを、実現できる可能性があります。
家づくりのプロである設計事務所や工務店の中でも、木の家に特化したところを探してみましょう。たいていは無料相談を受け付けていて、設計・施工だけでなく、土地探しや住宅ローン、費用まで、総合的に相談できる場合がほとんどです。
木にこだわる設計事務所や工務店は、住宅に使う木材以外の材料も、無垢材・珪藻土・イ草など自然素材を積極的に取り入れる傾向があります。建売住宅などで使われることが多く、合板やビニールクロスでは満足できない人と相性がいいでしょう。
人工乾燥やプレカット加工が主流の現代において、天然乾燥や手刻みを採用するような、こだわりのある事業所が見つかるのも魅力です。
47都道府県の木材組合連合会は、住まいづくりの無料相談窓口を設けている場合が多くあります。木材組合連合会とは、木材利用と木材産業の発展を推進し、経済成長と循環型社会、両方の実現を目指す団体です。中立的な立場からのアドバイスが得られるでしょう。
基本的に、地域材の活用を前提としていることは覚えておきましょう。昨今注目される地域材の活用には、次のようなメリットがあります。
木材組合連合会には、地元の木材活用に関する情報が集まっているので、信頼できる相談先を紹介してもらう、という使い方もできるでしょう。
林野庁が実施する「木づかい運動」は、国産材の有効活用によって、木材産業の活性化・健全な森林の維持を目指す国民運動です。その一環として、自治体が、建物の木造化・木質化の相談を受けている場合があります。「林政課」「林業振興課」などのキーワードで、担当窓口を探してみましょう。
相談の対象は、商業施設や学校など住宅以外の建物が多い傾向がありますが、個人住宅もゼロではないので、事前に確認しましょう。
建物の木造化・木質化は現在国を挙げて推進しており、複数省庁で補助事業が実施されています。利用できる制度が分からない場合は、情報が一元管理された、林野庁のコンシェルジュサービスを利用するといいでしょう。
参考:林野庁|木材利用促進本部事務局「建築物の木造化・木質化支援事業コンシェルジュ」
ここからは、DIYで使う木材について、無料相談できる場所をピックアップしています。通常、木材を購入する場所では、接客の一環として相談に乗ってくれますが、店の性格によって期待できるレベルは異なります。ご自身のニーズに合わせて選んでください。
扱いやすく需要が多い木材が、手頃な価格で揃っているのが、ホームセンターと大型雑貨店です。
疑問があれば、売り場担当の店員さんに相談できますが、手取り足取りのアドバイスを求める人には向いていないかもしれません。木材専門店ではないので、当たった店員さんの知識量や経験値にアドバイスの質が左右されますし、そもそも店員さんが常駐しているとも限らないからです。
一方、簡単なカットや軽トラ貸し出しのサービスがあるところも多く、入店の敷居も高くないので、気軽に購入したい人にはおすすめです。
材木・建築材料店は、工務店や建設会社に木材を卸す専門店なので、プロのアドバイスが期待できます。事前に、個人が来店・購入できるのか確認しておくと安心です。
品揃えが豊富で、ホームセンターにはない厚みやサイズ、樹種も手に入るでしょう。オーダーカットや塗装など、より複雑な加工をお願いできる場合もあります。
ただし、近くに店がないと利用できず、敷居が高いと感じる人もいる点は、デメリットといえます。一方で、木材を見ながら、対面で相談できるのは実店舗ならではのおもしろさですし、ディープな情報を教えてもらえるかもしれません。本格的なDIYをやりたい、コミュニケーションも含めて楽しみたい、という人に向いています。
ネット通販が盛んな昨今、材木店が、実店舗と並行して通販サイトを運営していることもあります。木材やDIYに関する情報を、体系的にまとめているサイトも多く、見るだけでも勉強になりますし、メールや電話などで購入前の相談も可能です。「品揃え豊富」「集成材に特化」など、店ごとに特徴があるので、目的に合わせて使い分けましょう。
近くにリアル店舗がない人や、忙しい人にとって、オンライン販売は強い味方です。ただし、個人購入は配送サイズがネックになることがあります。店舗によりますが、購入可能なサイズに上限があったり、一定以上のサイズは、配送会社の支店止めが必須という場合もあるので、事前によく確認しましょう。
長所も短所もある木材ですが、その性質を見極め、良さを最大限引き出す使い方をしたいものです。
ただ、使い慣れていないと、選定や目利きが難しい素材なので、できればプロに相談するのがおすすめです。木の家を建てたいのか木工作品を作りたいのか、初心者なのか中級者なのか、目的や求めるレベルによって相談窓口も変わってきます。
相談だけなら無料のところもたくさんあるので、本記事で紹介した情報を参考に、満足できる相談先を探してみてくださいね。
森未来は木材情報を集約したプラットフォーム「eTREE」を展開しています。プロの木材コーディネーターが、あらゆる木材の調達や加工をサポートします。木材の調達・加工にお困りであればぜひご相談ください。
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