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2023.5.10
DIYのクオリティを決める一因となる「塗装」。
見た目一つで作品の印象も大きく変わるため、さながら木材の服のようなものです。
しかし、木目や木の色を生かすものや大きく塗り替えるものまで、数多くの着色剤が販売されておりどれを選択すればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか?
また、購入して実際に使用してみたが、きれいに塗装できなかったという方もいるでしょう。
本記事では、
を紹介します。
愛着ある作品を作るためのポイントを押さえておきましょう。
DIYの際に使用する木材着色剤は大きく分けて下記の5つです。
作品のクオリティを上げるために適切な塗料を選択しましょう。
ペンキとは、下記2種類の総称のことです。
ホームセンターでも販売されており、低価格なため手軽に手に入れられます。
塗装も比較的簡単で、DIY初心者にも優しい着色剤です。
しかし、耐候性が低いため、ウッドデッキや外壁などに使用するとすぐに変色や剥がれが発生します。
屋外使用にはあまり適さない着色剤です。
ニスは、乾性油と樹脂に有機溶剤を混ぜ合わせたもので、木材の表面に透明で薄い膜を張る着色剤です。ツヤが強くでるため、木材本来の味を際立たせられます。薄いプラスチックのような固い塗膜を張るため、しっかりと表面を保護したい場合におすすめです。
ただし、一度傷がつくと目立ってしまいます。
頻繁に動かしたり周りのものを動かしたりする場所では、傷つく可能性が高いため、不向きといえるでしょう。
ワックスといえば、床のつや出し材が一般的です。
ただし、DIY用のワックスは「蝋(ろう)」のことで、空気中の酸素に触れると硬化する「乾性油」と呼ばれる油を主原料にした半固体の油脂塗料です。
塗装なしの木材は、時間とともに繊維の間に水分や汚れが入り込むことで雑菌が繁殖し、腐敗します。木材にワックスを塗装することで、水分や汚れの侵入を防ぐことで、劣化を防ぎ手触りや見た目も良くなります。
ステインとは、英語で一般的に汚れやシミという意味で、木材の繊維に染み込ませる着色剤です。
木目や質感など木材の特徴を生かした作品作りの際に人気があります。カラーバリエーションも豊富なため、インテリアや作品のイメージなどに合わせて好みの色を選択可能です。
しかし、木材の繊維を染色するだけのため、表面が保護されていないため、色落ちする可能性もあります。また、ニスやワックスが塗られている木には使用できないため、元の塗料を剥がす必要があります。
普段食用として馴染みが深い油も「自然塗料」と呼ばれ、木材の着色材として使用可能です。
具体的には、下記のような油が挙げられます。
近年、木材を使用した家具や住宅から発生する化学物質によって健康被害が起こる「シックハウス症候群」が指摘されています。
しかし、ほとんどのオイルは自然由来であるため、シックハウス症候群の原因にはなりません。
安全なものを使用したいという方にはおすすめの塗料です。
他にも、徳島の伝統的な「藍染」を活かした「藍建材」もあります。抗菌作用や防臭作用といった機能を付与することができます。
気になる方は、下の記事もご覧ください。
ニスとペンキなどは塗料の一種で、法的に区分されているわけではありません。ただし、一般的には塗装後に木目を生かす物を「ニス」、木目を隠すものを「ペンキ」と読んでいます。内容成分では、ニスは膜を作る樹脂成分が多く、ペンキは着色料が多く配合されている傾向にあります。
好みの着色剤を選べば、あとは塗装するだけです。しかし、きちんとした順序で塗装しなければ塗料が本来持つ色味を発揮してくれない可能性があります。
下記の流れで行うことで、木材を思い通りの色に着色できます。
1つの工程を丁寧に行うことで、よりクオリティの高い製品を制作できるでしょう。
室内室外問わず、安心して塗装できるように、新聞紙やビニールシートなどを敷いて周りを養生しておきましょう。
また、木材の一部分を塗りたい場合も養生テープを貼っておくことできれいに塗装できます。
ハケから抜け毛がでるのは仕方がないことですが、塗装中に起こると完成後の仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。使用前には必ず毛を整えておきましょう。
また、毛払いしたハケで塗装したいものをなでてホコリを取っておくと、仕上がりがきれいになります。
紙やすりをかけて表面をならすことで、汚れが取れる上、塗料と木材の密着度が上がります。持ちやすい端材に紙やすりを巻きつけたものを使用すると、表面を均一にできます。
容器を開ける前に上下に振り、中身をしっかりとかき混ぜてから塗装を始めましょう。
もしイメージと違った場合でも、上から塗ることでやり直せるため、目立たない部分から塗装しましょう。
きれいに塗装するポイントは下記の3点です。
塗装後は一度乾かします。完全に乾いたら、もう一度やすりがけを行いましょう。
1回目のヤスリがけで残った繊維の毛羽立ちが削れることでより肌触りのよい仕上がりになります。
1回目の塗装と同じく、ポイントを押さえながら丁寧に塗装していきます。2回目の塗装が完全に乾けば、塗装完了です。
マスキングテープをつけている場合は、半分程度乾いた段階で外しておきましょう。完全に乾いてから剥がすと、周りの塗料がとれてしまう可能性があります。
DIYが流行したこともあり、最近では様々な場所で着色剤を購入できます。
主な購入先は下記の3つです。
値段や購入しやすさなど自分にあった購入先を選択しましょう。
着色剤の購入先として一般的に知られているのは、ホームセンターではないでしょうか。ホームセンターでは、各社が販売している多様な塗料を購入できます。塗装後のサンプルを置いている店舗もあるため、実際に自分の目で確かめた後、購入できます。また、疑問や不明点もすぐに店員に聞くことで解消できるため、塗料に関して詳しい知識がない場合でも安心です。
ホームセンターでは、販売面積の関係で販売できる商品の総数が決まっています。
しかし、通信販売では実店舗を持たないため、塗料メーカーが販売しているほとんどの商品が購入可能です。自ら購入先に出向く必要がないため、車がなく運搬方法に不安がある場合でも問題ありません。
また、大量に購入する場合でも家まで直接配送されるため、時間が無い方にもおすすめです。
大手100円均一ショップであれば、どこでも販売されています。低価格であるため「品質が悪いのでは?」と思うかもしれません。しかし、ホームセンターで販売しているものと遜色ないものも販売されています。
また、作品完成後に色落ちしてしまった場合、一部分だけ塗り直しても、塗料が違うため、その部分だけ浮いてしまいます。しかし、最初に塗ったものが高価であるほど、再度の購入には踏み切れない方もいるでしょう。
大掛かりに直すほどではない場合には、安価な100円均一の着色剤を使用することで全体を簡単に塗り直せます。
木材着色時によくある下記2つの質問を紹介します。
一つずつ解説します。
どちらでも、好みで使い分けて問題ありません。
広い面を着色するだけであれば、ローラーの方が一気に塗ることができるため、簡単です。
ただ、細かい部分を塗る場合にはあまり向かないため、ハケがおすすめです。
用途によって使い分けましょう。
商品によって変わりますが、塗料の室内使用は止めておくか、きちんと換気をしながら使用しましょう。
塗料には水性と油性の2種類があります。油性は溶剤としてシンナーを使用しており、独特に刺激臭を発しています。体調が悪くなってしまう恐れもあるため、室内での使用は控えておきましょう。
木材塗装は、DIY作品のイメージを簡単に変えクオリティをも上げてくれます。
しかし、膨大な数の商品が販売されておりどれを選んでよいのか迷ってしまうことも多いでしょう。
本記事で紹介した着色剤の種類や木材塗装の方法を参考に、こだわりの作品を作ってみましょう。
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