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2022.12.16
足元から心地よく暖めてくれると人気の床暖房フローリングですが、何を選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。簡単にやり直せるものではありませんし、それなりの費用もかかるので、完成後に後悔するのは避けたいところです。
この記事では、納得のいく選択の助けになるように、床暖房設備と専用フローリングそれぞれの種類と特徴、床暖房フローリングのメリット・デメリットなどを解説します。床暖房フローリングのことが一通り分かる内容なので、ぜひ参考にしてください。
目次
心地いい暖かさが人気の床暖房ですが、導入するならフローリングも専用のものを施行する必要があります。普通のフローリングは、床暖房の熱や温度変化の影響を受けて収縮し、隙間・割れ・反りが生じるからです。
床暖房対応のフローリングは、専用の乾燥工程・加工・含水率管理などによって膨張・収縮しにくい性能を備えています。最近は、様々な種類が販売されているので、床暖房を設置するなら対応したフローリングも併せて検討しましょう。
床暖房は、温め方の違いによって「電気ヒーター式」と「温水循環式」に分けられます。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、住宅環境・生活スタイル・予算などに応じて選ぶと良いでしょう。
電気ヒーター式は、床下のヒーターを電気で発熱させることで部屋を温めます。設置費用が比較的安く、リフォーム時にも設置しやすい方式ですが、部屋全体を温めるには時間がかかる傾向があります。また、契約電力を上げる必要があることも多く、その場合は電気代の基本料金が高くなるでしょう。
「蓄熱式床暖房」なら電気代が安い深夜電力を活用できますが、新築時にしか導入できず、設置費用も高額な点は要注意です。
温水循環式は、熱源機で作った温水を、床下のパイプに循環させて部屋を温める方式です。電気ヒーター式と違い、室外に熱源機が必要な分、設置費用が高くなりがちです。熱源はガスと電気に大別されます。
ガスの場合、立ち上がりが早く部屋全体がすぐ暖まると言われます。電気の場合、効率よくエネルギーを生み出せる「ヒートポンプ」が使われるので、初期費用はかかりますが電気代は安くすむでしょう。
木材は温度や湿度に応じて収縮・膨張する性質を持っています。そのため、床暖房を設置したフローリングは、暖房の熱で乾燥収縮し、隙間が開くというトラブルが起こりがちです。ひどい時には、反りや割れが生じることもあります。このような事態を防ぐために、床暖房には収縮しにくい性質や構造を備えた、専用のフローリングが必須と言えます。
床暖房対応のフローリングは、構造が異なる次の3種類に大別されます。
それぞれの特徴を説明するので、必要な機能性、好み、予算などに合わせて選びましょう。
複合フローリングは、合板や木材繊維を固めたものを基材とし、その表面に薄くスライスした木材を接着剤で貼り付けたものです。3種類の中で最も収縮・膨張しにくいので床暖房に最適です。
基材が低価格なため、表面が高級材でも価格を抑えられるというメリットもあります。表面加工されているので水に強い反面、表層に貼った木は薄いので深い傷は修復できません。
無垢フローリングは、天然木の一枚板をそのまま加工したフローリング材です。従来は、収縮しやすいので床暖房には向かないとされてきました。しかし、含水率を落とす、裏面にも塗装をする、一枚の幅を狭くするなどの工夫によって、床暖房対応の商品が開発されています。
フローリング自体の価格が高い上、施工の手間がかかるので工事費も高くなる傾向がありますが、経年変化を楽しめる点は他のフローリングにはない魅力です。
三層フローリングは、表層に3mm程度の無垢材、中間層と下層にも木材を使った三層構造のフローリング材です。各層の繊維が直角に交わるように貼り合わせることで、収縮・膨張しにくい機能性を備えています。
また、一枚の幅を広く取れるので意匠性も向上します。見た目は幅広の無垢材フローリングでありながら、収縮のリスクはずっと小さいという特徴は、無垢フローリングと複合フローリングのいいとこ取りとも言えるでしょう。
フローリングが冷たく感じられる寒い季節に、素足で過ごせる程快適な暖かさを実現する方法の一つが床暖房フローリングです。他の暖房と比べたメリットを、理由と一緒に説明します。
足元から暖める暖かさを足元から感じられるのが、床暖房のメリットです。冬場は、エアコンやファンヒーターをつけても足元が冷える経験がある人も多いでしょう。それは、暖かい空気は上に、冷たい空気は下へ移動する「対流熱」で室内を暖めているからです。
一方、床暖房は床と接している足から直接伝わる「伝導熱」と、床から部屋全体に広がる「ふく射熱」で暖めます。一般的に冬は冷たさを感じるフローリングですが、床暖房があれば暖かく過ごせます。
高温にした空気を吹き出すエアコンやファンヒーターと違い、床暖房は室内に風を起こしません。風でホコリを舞い上げないので、部屋の空気を綺麗に保ちやすいと言えます。また、熱源機は屋外にあるので、室内に燃焼音や運転音はなく静かに過ごせます。不快な風や音がない床暖房フローリングは、より快適な室内空間を叶えてくれるでしょう。
費用とフローリングの選択肢に関して、床暖房フローリングにはマイナスの面があります。購入・施工後に不本意な事態を招かないためにも、事前にデメリットを把握しておきましょう。
床暖房対応のフローリングは、収縮しにくいようしっかり乾燥させているので、普通のフローリングよりも価格が高くなりがちです。だからと言って、費用を抑えるために、床暖房に普通のフローリングを使うのは厳禁です。
普通のフローリングに隙間・反り・割れが生じても、メーカーも施工業者も保証はしてくれないでしょう。初期費用はかかりますが、床暖房には必ず専用のフローリングを使うことをおすすめします。
床暖房を導入する場合、使えるフローリングは床暖房対応のものに限られるので、当初の希望が通らない可能性もあります。例えば、一般的に幅が狭い床暖房用の無垢フローリングでは、期待した意匠を実現できないかもしれません。
また、先述の通り商品価格が高いので、無垢フローリング希望でも、予算不足で複合フローリングにせざるを得ない、好みの樹種を選べない、という場合もあるでしょう。このように、床暖房対応フローリングは、普通のフローリングよりも選択肢が減ることは理解しておきましょう。
床暖房が設置されているフローリングを張替える場合、フローリングだけでなく床暖房ごと全て交換しなければならないことが大半です。床暖房とフローリングは、強力な接着剤で張り合わされていることが多いからです。フローリングを剥がすと床暖房は破損するので、再利用は難しいでしょう。
フローリングと床暖房を全て交換すると、費用は高額になります。今ある床暖房フローリングの上に直接貼れるフローリングも開発されているので、費用を抑えたいなら検討するのも良いでしょう。
床暖房フローリングは、床暖房設備だけでなく、フローリング材の選定も見た目・機能・価格に大きく影響します。床暖房対応のフローリングであることを大前提に、設置する床暖房の種類や住まいの構造、目指す雰囲気、予算などに合わせて最適なものを選びましょう。
冬は冷たいはずのフローリングが陽だまりのような暖かさに変われば、家で過ごす時間の満足度がぐっと上がりますよ。ぜひ、本記事の内容を参考にして、納得のいく床暖房フローリングを設置してください。
森未来では、床暖房対応フローリングをはじめとした多種多様なフローリングを取り扱っております。気になる方は、ぜひお問い合わせください。
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