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2022.8.19
まずはサンプル作成・お見積もりから
木材の調達・加工を相談する東京都三鷹市に新しくオープンした寿司屋「鮨たか」様に桧カウンターを納品させて頂きました。
森未来では、材提案/デザイン/加工/施工を担当。
寿司屋にとって欠かせない、上質で存在感のある桧カウンターです。
今回は、提案の詳細と加工のこだわりポイントをご紹介いたします。
本案件の提案対象は天板、付け台、カウンター下の荷物置きになります。
幅550mm、長いもので3000mm以上の一枚板を厨房を囲むように「コ」の字型に組み合わせています。天板は厚さ50mmの吉野桧を使用し、見た目、手触り共に高級感溢れる仕上がりになっています。
桧天板は幅400mmを超えると値段が格段に上がります。
本案件でのご要望幅は550mmのため、幅410mmと140mmの2枚の板に幅はぎを施し、ご要望通りの幅で納品致しました。また、継ぎ目に合わせて同じ150mm幅の付け台を設置することにより継ぎ目隠し、且つお値段を抑えて納品することが出来ました。
木合板や木材を外側から釘やビスで固定するのが困難な場合や、床や壁、天井に固定したい場合に使われる加工方法がインロー加工です。2つの部品が合わさる時に、片側の部品がもう一方の部品の中に入る、『入れ子』構造(凸凹形状)になっています。
ちなみに水戸黄門の「印籠」が語源になったとのことで、構造をイメージしてみると、わかりやすいですね。
ジョイント金物
天板など2枚の板を連結させる締結金具です。天板の裏側に溝を掘り、金具を締め付けることによりピッタリと組み合わさります。
ビスケット
名前の通り、食べ物のビスケットに良く似た木製チップで、木材同士をジョイントする為の道具です。通常ブナの圧縮材を使用するため、ボンドと組み合わせることで水分を吸収し、ビスケットが膨張するため溝の中でしっかりと固定されます。
このような加工法を施すことにより、材同士が離れなくなります。
本案件では吉野桧の三方無節のものを使用しました。枝打ちなど、入念に手入れがされていないと無節になりません。何世代にも渡って育てられてきた吉野の桧は節のない、美しい材として高く評価されています。
吉野桧について詳しい情報はこちら
カウンター下の荷物置きは、桧よりも安価な杉材を使用し、コストを抑えました。
こちらもビスを使用せずに接合しているため強度もあり、見た目も美しい仕上がりになっています。
物件:鮨たか(東京都三鷹市下連雀)
今回は、東京都三鷹市に新しくオープンした寿司屋「鮨たか」様に桧カウンターを納品させていただきました。幅はぎや一部杉材の利用などにより、高級感を保ちつつもお値段を抑えることができました。
近年、都市部を中心にカウンター材にこだわった案件が増えております。弊社では、ご要望に沿った材の調達、加工や施工のサポートを行っております。地域産材や一枚板のご相談も可能です。木材の使用に不安点がある方、材の調達や加工方法でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
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