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2024.2.14
インテリアへのこだわりがさまざまなメディアで取り上げられる中で、無垢材が注目されることも多くなっています。
無垢材を生活に取り入れたいと考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では
「無垢材の特徴やメリット・デメリットを知りたい」
「長く使用するときの注意点を知りたい」
と考える方に向けて、メリットとデメリット、代表的な樹種も合わせて詳しく解説します。
目次
無垢材とは「伐採した木材をそのまま一枚の板へ加工した素材」のことです。
接着剤などで貼り合わせず、素材をそのまま生かすため「天然無垢の木材」という意味で無垢材と言われます。
無垢材は、樹種によって色合いや木目が大きく異なるため、唯一無二の味わいとなる高い意匠性が人気です。
デザイン以外にも「室内の湿度を調節する機能」や熱伝導率の低さからなる「通年の快適性」などがあるため、人と生活に優しい特徴を持つのも特徴といえます。
無垢材と対になる木材として扱われる「集成材」との違いについて解説します。
家具として生活に取り入れたいと考える方にとって重要な、無垢材と集成材の見分け方についてもご紹介します。
集成材は、小さな木材を厚みや横方向に集めて接着、形成したものを指します。
集成材の特徴としては、湿度による膨張や収縮の影響を受けにくく、ひび割れや変形に強いことがあげられます。
また大量生産が可能で、同じ品質の木材を多数揃えられることや好みで選べるデザインがあることも特徴です。
無垢材が経年変化による味わいを長く楽しめる一方で、集成材は環境の変化に強く、機能性が高いのも特徴です。
木目や板の断面をみることで見分けることができます。
無垢材は木そのものを活かした木材のため木目が波打っており不規則ですが、集成材は人工的に作られた素材のため木目が均一です。
また板の断面を見ると無垢材は年輪が見えますが、集成材は貼り合わせた層が見えるのが特徴です。
見分ける際は、木目や断面を見て判断しましょう。
無垢材は、集成材にはない3つのメリットがあります。
ここでは、無垢材の持つメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
無垢材が人気である理由の一つに、樹種によってさまざまな杢目が出るため、色合いや表情を楽しめる点が挙げられます。
唯一無二の素材となるため、好みの素材を選んで、長期間、愛着を持って使えるからです。
さらに、樹種によっては木が持つ独特の香りが楽しめます。
木材が持つ癒しの効果も期待できることも無垢材を利用するメリットとなります。
無垢材は年ごとに色や艶などの味わいが深まる素材です。
集成材は長期間使用を続けると「劣化」することが多い素材ですが、無垢材は「変化」が「味わい」へと変わります。
自分の歩みや成長とともに変化を楽しめるのは無垢材ならではの特徴といえるでしょう。
無垢材には木が本来持つ調湿作用によって、室内の湿度をある程度一定に保つ効果があります。
加えて、鉄や石(コンクリート)などと比較して熱伝導率が低いため、外気の温度の影響を受けにくい素材です。
無垢材を床材や内装材に使うことで、夏は外気より冷たく、冬は外気より暖かく感じられ、年間を通じて快適な室内で過ごせます。
無垢材には生活の質に関わるメリットが多い一方で、次のようなデメリットもあります。
無垢材は温度や湿度の影響で膨張や収縮するため、ひび割れや反り、変形などの症状が出ることがあります。
このような症状を防ぐためには、乾燥状態の良い木材を選んだり、施工時に背割りを入れたりといった工夫が必要です。
無垢材を長く使う場合には、日々のお手入れも重要となるでしょう。
無垢材は、天然の素材であるため、同じ樹種を選んでも、節や外皮を巻き込むなど、天然木ならではの要素があり、品質が一定ではありません。
一点物という点ではメリットになりますが、同じものを大量に、短期間で調達する場合に難しくなるのはデメリットといえるでしょう。
スギやヒノキなどの柔らかい樹種の場合、傷やへこみがつきやすくなってるため、取り扱いには注意が必要です。
また、無塗装の場合、汚れが残りやすいことや水分を吸収して跡になりやすいこともあります。
床材には硬い樹種を選んだり、天板には傷や汚れに強い塗装を施すなど、使う場所に応じて、適した樹種や塗装を選ぶことが重要です。
無垢材は建材として構造材や内装材、床材としても利用されるほか、家具にも使われることもあります。
現在、主に次のような用途で多く使われています
フローリング:素足で木のぬくもりを感じられたり、木材の種類によって部屋の印象が変わったりするのが特徴
テーブルの天板:特にダイニングテーブルは、室内の印象を大きく変えるインテリアの一つで、オーダーメイドで作る方も多い
和室の床柱:近年、造ることは少なくなっているが、床の間に使う床柱にも無垢材が使われることが多い。木が持つ節や杢目などを最大限に生かして、意匠性の高いものが造られる
建築で使われる頻度が高い、代表的な下記5種類の無垢材をご紹介します。
日本ではミズナラにあたる木材がオークです。
船やウイスキーの樽に使われることも多い木材で、耐久性、耐水性に優れているのが特徴です。
無垢材としては、重厚感と美しい木目に魅力があり、経年変化による味わいも大きいのも人気の秘密でしょう。
耐久性が高いことから、特に、フローリング材として人気が高い樹種です。
チークは耐久性が高い上に、加工性にも優れているため、世界的にも高級木材として人気が高い樹種です。
古くから寺院の構造材や船舶のデッキなどに使用されてきました。
木の中に含む油分が多いため、質感が滑らかで、年とともに飴色に変化する艶が特徴です。
建築材としては、フローリング材を始め、内装材にも利用されています。
無垢材の中では価格が手頃で人気が高いのがスギです。
柔らかい素材なのでフローリング材として使用すると、冬でも冷たさを感じにくいだけでなく、素足で触れた時の感触が優しいのが特徴です。
節があるため、天然素材の風合いを感じやすく、ナチュラルテイストの内装材としても人気があります。
浴槽などに使われることも多いヒノキは独特の香りも人気の一つです。
内装材で使用すると部屋全体でヒノキの香りが楽しめるのも魅力といえるでしょう。
木材の中では柔らかいとされる針葉樹ではあるものの、耐水性・耐久性に優れているため、フローリング材を始め、天板などでも利用されています。
リビングなどはもちろん、耐水性を生かして水回りで使うのにも適しています。
パインは柔らかい材質が特徴です。
フローリング材として使用すると衝撃を吸収してくれるため、柔らかい歩行感を得られます。
小さな子どもやお年寄りが過ごす部屋の床材として適しています。
種類が多く、世界中で生産されるため、価格が比較的安価なのも嬉しい点です。
無垢材は、接着剤を使わない「人と生活に優しい素材」です。
室内の調湿効果に加え、外気の影響を受けにくいのもメリットといえます。
また、意匠性が高く、唯一無二の素材である一方、調湿機能によるひび割れや反りなどのトラブルもあります。
また、天然素材のため、短期間で大量の確保が難しいことはデメリットの一つです。
無垢材の利用には、用途にあった樹種を選び、塗装や施工時の工夫でトラブルを防ぐことが重要です。
手入れをしながら経年変化を楽しみ、長期間、愛着を持って使うのが最も大切な要素といえるでしょう。
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