商品紹介
この記事をシェアする
2023.7.21
「DIYでテーブルを作成したいけど、どの木を選べばよいかわからない」「特にこだわりはないんだけど、天板に使用する木の選び方が知りたい」
テーブルは、家族団らんや勉強など私の暮らしを支える大きな存在です。そんなテーブルを「自作したい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、天板にするための木材は多くの種類があり、どの天板を選べばよいかわからないという方もいます。
本記事では、
を紹介します。選び方やおすすめの木材を知ってこだわりの一品を制作しましょう。
目次
同じ樹種から採れる木材でも、加工方法によって様々な種類があります。本記事では、主にテーブルの天板でよく使用される以下の2種類の木材について紹介します。
無垢材は、丸太から切り出したままの自然な状態の木材で、数枚の無垢板を接いだものもあります。
一つ一つ色味や木目が違うため、オリジナリティを出せる反面、一点モノであるため、高額になりやすく、なかなか手が伸びにくい素材ともいえます。
気に入った素材を見つけるためには時間がかかるため、完成まで時間がかかる可能性があります。しかし、選び抜いたこだわりの木材で作るテーブルは愛着が湧き、長年暮らしを支える製品になることは間違いありません。
集成材とは、複数の板を張り合わせた人工の木材です。小さな板を接着剤で張り合わせて作られます。安価で手に入りやすいことに加えて、反りや曲がりが少なく、品質が安定しているため、DIY初心者の方におすすめの素材です。
一方で、人工的に制作されているため、同じような見た目のものが多く、高級感やオリジナリティを出したものを制作したい方には不向きです。
天板を選ぶ際に確認するポイントは、下記3つです。
使用頻度が高いテーブルであるほど、ポイントを押さえたものを制作しましょう。
見た目が好みであるかどうかは、長年使い続けていく上で重要なポイントです。特に天板のように、製品の大部分を占める部分は少し嫌な部分があるだけでも気になってきてしまいます。
ただ、単体の見た目だけにこだわりすぎるのもあまり意味がありません。もちろん目立たせたい、インパクトを残したいという思いがあれば良いですが、色味や見た目で変に浮いてしまっては愛着が湧きません。部屋のインテリアとのバランスを見ることが重要です。
テーブルは日々の暮らしのなかで頻繁に登場する製品であるため、耐久性の有無は特に重要視しなければならないポイントです。
そんな時、重要なのが「気乾比重」です。気乾比重とは、木材を乾燥させた場合の重量と、その木材と同じ体積の水の重量を比べた値です。「硬さ」や「強度」を表す基準の一つであり、高い数値であるほど耐久性があると言えます。
あまり比重の小さいものを選ぶとテーブルの上で手紙を書いたり、勉強をしたりすると筆跡が残る可能性があります、傷を残さず、長期間安定して使用するためにも、耐久性のあるものを選択しましょう。
ダイニングテーブルを制作したい場合、食事による汚れは必ず起こります。しかし、木材の場合、表面の塗装によっては染み込んでしまい色を落とすのに時間がかかる場合があります。
オイル塗装の場合、木材の表情や質感を存分に感じることができますが、シミや汚れがつきやすいため、小さい子供がいる場合汚れをおとしやすいウレタン塗装が良いかもしれません。素材だけを考えるのではなく、掃除のしやすさも考えてどのような塗装にするかを吟味しましょう。
テーブルの天板に適したおすすめの樹種は下記の7つです。
スギは、本州や九州など広く分布する日本を代表する樹種の一つです。現在では、天然のものは少なく、ほとんどが人工造林されたものとなっています。
気乾比重は、0.30〜0.38(平均値)〜0.45程度で日本産の針葉樹としては、やや柔らかいといえます。ただ、特有の香りがあるため日常の中で香りから楽しませてくれるでしょう。
マツは、本州北部から四国、九州を経て屋久島に分布する樹種です。
気乾比重は、0.42〜0.52(平均値)〜0.62で、マツ類の中でも重硬です。
樹脂が通る道をもっているため、材面に「やに」がにじみ出ることがあり、使用する際には注意が必要です。木材の形が一定ではないことが多いため、オリジナリティのある製品をつくりたい場合におすすめです。
参考:マツ類(アカマツ、クロマツ)|一般財団法人 日本木材総合情報センター
ヒノキは、天然では木曽や高野山など、人工造林としては、吉野や和歌山などで有名な樹種です。神社や仏閣で使用されることも多く、上手に仕上げれば、美しい光沢がでます。作品に使用すれば高級感のあるものを制作できるでしょう。
気乾比重は、0.34〜0.44(平均値)〜0.54です。
参考:ヒノキ、桧、扁柏|一般財団法人 日本木材総合情報センター
ホワイトアッシュは、野球のバットでもよく使用されている樹種であり、同じ属の国産材としてはアオダモが挙げられます。
運動器具に使用されていることから分かる通り、衝撃に強く重厚で耐久性が高い素材です。長期間使用したい場合におすすめの木材です。
気乾比重は、0,67〜0.69です。
参考:ホワイトアッシュ|一般財団法人 日本木材総合情報センター
ブラックチェリーは、サクラと同じ類の樹種です。北米大陸のサクラの類で木材を生産できるほど大きくなるのは本種くらいです。
丸太の中心部は赤褐色、周りは淡桃色と色の差がはっきりとしており、使う部分によって様々な表情を見せてくれます。加工が容易であるにも関わらず、肌目はなめらかで仕上がりは高級感があります。
気乾比重は、0.56です。
参考:ブラックチェリー|一般財団法人 日本木材総合情報センター
ウォールナット材は、主にチョコレートのような茶色が印象的な木材です。
西洋では富の象徴とされていたこともあるほど高級木材としての認知が広まっており、現在でも、高い人気を誇っています。天板に使用すると色味や艶がより映え、部屋の中でも存在感を示してくれることでしょう。
気乾比重は、0.62です。
参考:ブラックウォルナット|一般財団法人 日本木材総合情報センター
ケヤキ材は、和風の家具を中心として使用されることが多くなっており、日本産の木材の中でも重要な広葉樹林の一つとなっています。
年輪がはっきりと見え、肌目が荒いことが特徴です。
繊維の配列が不規則になっていることで、木材の中にいろいろな形の木目ができ、その形の美しさによっては、化粧的な価値が高くなり木材も高額になります。
気乾比重は、0.47〜0.69(平均値)〜0.84です。
天板・一枚板を安く手に入れられる購入先は下記の3つです。
高額になりやすい、無垢材の天板や一枚板などを安く手に入れるために押さえておきましょう。
木材専門店を考えると一番に思いつくのではないでしょうか。
材木店や市場から直接仕入れをしているため、比較的安価で木材が手にはいります。
基本的に、塗装はなく、あってもオイル塗装ぐらいのため、サンダー加工や塗装などどこまで仕上げをしてもらえるかはきちんと確認しておきましょう。
幅が90cmを超えたあたりから高額になるといわれているため、大きい材木を購入したい方にはあまり向かないかもしれません。
新築やリフォームに合わせてオーダー製作として条件にあったものを用意してくれます。
樹種やサイズなど細かい部分まで要望を聞いてもらえる可能性があるため、希望はすべて相談してみるのがおすすめです。
ただし、カスタムオーダーとなるため、価格が割高になることがあるため、予算も伝えた上で相談を行いましょう。
木材に限らず何か商品を購入する際、最初に思いつくのがインターネット販売ではないでしょうか?
テーブルのための木材はサイズが大きくなることが多く、個人では持ち帰るだけで一苦労です。
しかし、インターネット販売であればどのような木材でも指定の場所に届けてもらえるため安心です。
ただし、現物を確認できず注文することになるため、どのような木材が来るかはわかりません。
ある程度品質にバラツキがあることを理解した上で購入しましょう。
テーブルはサイズが大きく部屋の印象を決めることもあります。
愛着の湧くテーブルを制作するためにも、色味やデザインなどはこだわり抜くことをおすすめします。
しかし、見た目ばかりを重要視するのではなく、耐久性や日々の使いやすさも鑑みた上で素材を決定しましょう。
森未来は木材情報を集約したプラットフォーム「eTREE」を展開しています。プロの木材コーディネーターが、あらゆる木材の調達や加工をサポートします。木材の調達・加工にお困りであればぜひご相談ください。
おすすめの記事