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2023.6.2
カーテン、ブラインド、ロールスクリーンなど窓まわりに何を選ぶかで、部屋の印象は大きく変わります。
センスのいい部屋、人と違う部屋を叶えたい場合におすすめなのが、木製ブラインドです。ブラインドのスタイリッシュさに木の温かみが加わり、おしゃれで居心地の良い空間が叶うでしょう。
本記事では木製ブラインドの特徴や選び方などを解説し、おすすめのメーカーも紹介するので、木製ブラインド選びの参考にしてください。
目次
ブラインドとは窓まわりのインテリアの一種で、いくつも連結された細長い形状の“羽”でできています。羽の角度を変えたり、上下もしくは左右にまとめたり拡げたりすることで、採光の調整や開閉を行う仕組みです。カーテンやロールスクリーンと比べると、視線・通風・採光を同時にコントロールできるという特徴があります。
また、直線的なパーツで構成されているため、スタイリッシュな印象を与えるでしょう。
羽が水平に並んでいる「横型ブラインド」はアルミ製、羽が垂直に並んでいる「縦型ブラインド」は布製が主流ですが、両者とも木製も存在します。なお、木製ブラインドは「ウッドブラインド」とも呼ばれます。
主流のアルミ製や布製ブラインドと比較して、木製ブラインドには次の4つのメリットがあります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
ブラインドの素材は、横型はアルミ、縦型は布が主流なので、木製を選ぶだけで差別化できます。人とは違うインテリアにこだわるなら、独自性がある木製ブラインドはおすすめです。
インテリアのセンスに自信がない場合でも、木製ブラインドを取り入れるだけでおしゃれな雰囲気を演出しやすいでしょう。部屋に招いた友人・知人に一目置かれるかもしれません。
木製ブラインドにはあたたかみや高級感があり、インテリア性が高いといえます。
比較的面積があり部屋の雰囲気に与える影響が大きい窓まわりのアイテムは、家具や照明と同じように、機能性だけでなくインテリア性も大事にしたいところです。
オフィスや病院に多く採用されているアルミ製・布製のブラインドは、無機質な印象を与えがちですが、木製ブラインドなら落ち着く空間、リラックスできる空間を演出しやすいでしょう。
木製ブラインドは、色や塗装などによって幅広いイメージを作り出せるので、さまざまな部屋のテイストに対応できます。
例えば、明るい色ならナチュラルに、暗い色ならシックな印象の部屋を作れます。わざと塗装が剥げた加工をすることで、アンティークな雰囲気を作ることも可能です。
また、カーテンやアルミ製・布製ブラインドが合わない和室に無理なく馴染むのも、木製ブラインドならではです。障子以外の選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
比較的簡単な手入れで綺麗な状態を長く保てる耐久性の高さも、木製ブラインドの特徴です。
木製ブラインドは、アルミ製のように簡単に折れ曲がったり、布製のように汚れが繊維に入り込んだりすることがありません。
長期使用を想定した商品の中には、万が一羽が破損した場合は部分交換が可能なものもあります。
木製ブラインドの日常の手入れは、埃をはらうだけで十分です。静電気が起きにくいため埃自体がつきにくい点も、手入れが簡単な理由です。
木製ブラインドとうまく付き合うためには、デメリットの理解も必要です。主な注意点を以下に4つ挙げます。
ひとつずつ説明していくので、きちんと把握して納得の上で選択しましょう。
木製ブラインドの価格帯はメーカーによってもさまざまですが、一般的に他の素材のブラインドよりも高価になりがちです。予算が十分にあるならあまり問題にならないかも知れませんが、そのようなケースばかりではないでしょう。価格に対する使用期間や満足度を考えて選びましょう。
例えば、高価格帯のオーダーブラインドは、引越し前提の賃貸住宅ではコスパが悪いかも知れませんが、長く住む予定の家なら選択肢の一つになるかもしれません。
また、他の予算は削ってでも、窓まわりには納得のいくインテリアを取り入れたいと考える人もいるでしょう。正解はないので、個々の事情や嗜好、予算に合わせて納得した上で決めることが大事です。
木製ブラインドは、重量に耐えられる下地がしっかりした場所への取り付けが基本です。
主流は、窓枠の内側に付ける「天井付け」か、窓枠直上の壁に付ける「正面付け」です。正面付けの場合、下地のない石膏ボードへの取り付けはできません。強度不足で、ブラインドが落下する危険性があるからです。下地の有無は必ず確認しましょう。
ほとんどの商品が、カーテンレールへの取り付けは不可です。例外的に可能な商品もありますが、補助ビスが必要だったり、賃貸で一般的な正面付けのカーテンレールには取り付けできなかったりします。「カーテンレールOK」という謳い文句だけで判断せず、取り付け可能な条件をよく確認しましょう。
素材によらず、ブラインドはカーテンより断熱性・遮光性が劣るのが一般的です。羽同士の隙間やコードを通す羽の穴など、熱や光を通す余地が大きいからです。
ペアガラスなど窓の断熱性が高ければ気にならないかもしれませんが、そうでない場合は、カーテンやロールスクリーンの併用で断熱性はある程度カバーできます。遮光性は、穴のない羽や遮蔽設計採用の商品を選べば改善されるでしょう。
なお、木製ブラインドの断熱性が高いという情報は、アルミに比べると木の方が熱伝導性が低い(熱が伝わりにくい)という、素材としての話です。木製に限らず、ブラインドは構造上断熱性・遮光性は期待できない商品が多い点は、覚えておきましょう。
浴室や洗面所など水回りでの木製ブラインドの使用は、推奨されていません。
木は水分を吸収する性質があるので、水がかかる場所や湿度が高い場所での使用は反りやカビ発生の原因になってしまいます。どうしても使いたい場合は、アルミや樹脂に木質プリントを施した商品で代用するのがおすすめです。
頻繁に買い換えるわけではない窓まわりのインテリアは、購入後に後悔しないためにも選び方や注意点を事前によく確認しておきたいものです。ここからは、ぜひ押さえておきたい基本的な項目を挙げつつ、購入前のチェックポイントを解説するので、木製ブラインド選びの参考にしてください。
最初に、開閉方向を縦横どちらにするか決めましょう。上下に稼働するのが横型ブラインド、左右に稼働するのが縦型ブラインドです。
上からの光をコントロールしやすく、採光時も外からの視線を遮りやすいのは横型です。商品の選択肢も多く、縦型より価格も手頃な傾向があります。
種類が少なく高価になりがちな縦型は、リビングダイニングの掃き出し窓のような高さがある大きな窓に適しています。左右の開閉は人の出入りを邪魔しにくく、高さがある場合は上下よりも左右の動きの方が、操作時の負担が軽いからです。
また、大きな窓に縦型ブラインドを組み合わせるとスタイリッシュなイメージが強調され、ブラインドの良さを存分に活かせます。
木製ブラインドもインテリアの一部なので、実現したい空間のイメージに合ったものを選ぶのがポイントです。
ナチュラルインテリアや和室に合わせるなら明るめの木肌が定番ですし、モダンな印象やシックな印象にしたければダークな色味がおすすめです。近年人気があるヴィンテージやインダストリアルな雰囲気であれば、ペンキが剥がれたラスティング加工やザラザラした表面加工を施したタイプを選ぶのも良いでしょう。
木製ブラインドといってもいわゆる木の色ばかりではなく、白やグレーにペイントしたものも出回っています。家具や壁紙なども含めて、トータルでコーディネートしてみましょう。
木製ブラインドの中には、遮光性・防炎性などさまざまな機能性を持たせた商品が存在するので、必要に応じて選択しましょう。
寝室での使用などで遮光性を求めるなら、羽がしっかり閉じる高遮蔽設計やコードを通す穴がない羽を採用した、高遮光タイプの商品がいいでしょう。
高層ビルや商業施設など特定の建物で使用する際、消防法で防炎性能が義務付けられているカーテンや布製ブラインドと違って、木製ブラインドは規制の対象ではありません。
しかし、安全性のために防炎性能を持つことが推奨されています。必要であれば、日本防炎協会が認定する「防炎製品」を選びましょう。
木製ブラインドの主な操作方法を、表にまとめました。
窓の大きさや位置、生活環境や生活様式に応じて最適な操作方法を選んでください。
【横型】
操作方法 | 特徴 | 適性 |
---|---|---|
ループ式 | 昇降・羽の回転→1本のコード軽い力でOK | ・大きな窓 |
コード式/ポール式 | 昇降・羽の回転→別々のコード/コードとポールコンパクトな収まり | ・小窓 ・腰高窓 |
【縦型】
操作方法 | 特徴 | 適性 |
---|---|---|
バトン式 | 開閉→バトンを左右に移動 羽の回転→バトンを回す 子供の手が届きにくい | ・出入りの多い窓 ・子供がいる家 |
コード式 | 開閉→コード 羽の回転→バトンで操作 軽い力でその場で操作 | ・大きな窓 ・幅のある窓 |
ワンチェーン式 | 開閉・羽の回転→1本のチェーン その場で操作 | ・高窓 ・幅の広い大きな窓 |
【横型・縦型】
操作方法 | 特徴 | 適性 |
---|---|---|
電動式 | リモコンで操作 | ・高窓 ・大きな窓 |
ここからは、下記おすすめの木製ブラインドメーカーを4社紹介します。
価格帯やこだわりなどそれぞれの特徴があるので、ニーズに合ったメーカーを探してみてください。
株式会社サカモトは、林業地としての400年以上の歴史がある「鳥取県智頭町」の木材を使用しています。適切に管理された森林のため、節がなく木目の美しい木材を使ってブラインドを製作できます。80年生以上の木材を使用しており、美しい柾目がやすらぎの空間を演出してくれます。
横型・縦型どちらも規格品としてあります。eTREEでも取り扱っておりますので、質の良い木製ブラインドをお探しの方は、ぜひ、お問い合わせください。
お手頃価格のブラインドを探しているなら、一度はチェックしたいのが株式会社ニトリです。
木製ブラインドは、既製サイズとサイズオーダーの両方を揃えています。既製サイズの方が価格は安いので、取り付けたい窓のサイズと合えば予算を抑えて木製ブラインドを導入できます。木製ブラインド初心者で、まずは低価格で試したいという人には最適でしょう。
ノーマンジャパン株式会社は、工場のゼロ・エミッション化、環境に配慮した素材の使用など、社会的責任にも関心が高い台湾創業のメーカーです。開発・製造する窓まわり製品は、世界中の国や地域で愛用されています。
通常商品の半分程度に軽量化した「桐ウッドブラインド」は、カーテンレールに取り付け可能な商品です。ただし、取り付けできるカーテンレールには条件があるので、購入前によく確認してください。条件が合えば、賃貸でも壁を傷つけずに設置できます。
立川ブラインド工業株式会社は、ブラインドや間仕切りなどのインテリア製品を製造・販売するメーカーで、家庭用からオフィス、公共施設まで幅広い納入実績を誇ります。
同社の販売する木製ブラインド「フォレティア」シリーズは、穴のないスラットの採用や遮蔽性の高い設計で光漏れの低減を実現するなど、付加価値の高い商品が揃います。
ナニックジャパン株式会社は、ウッドブラインドやウッドシャッターなど、木製可動ルーバー専門のメーカーです。
材料選定から加工、組み立てまで国内自社工場でこだわりをもって一貫生産しており、品質の高さが伺えます。商品は、ウッドブラインドの中でも高価格帯の部類ですが、10年、20年使うことを想定しているので、長い目で見るとコスパがいいとも言えます。素材は無垢材にこだわっているので、時間の経過とともに増す深みや味わいなどの経年変化も味わえるでしょう。国産スギを活用した、独自性の高い商品も見られます。良いものを長く使いたい人におすすめのメーカーです。
参考:ナニック
取り入れている人はまだまだ少ない木製ブラインドですが、おしゃれな空間を演出できる優れたインテリアです。カーテンやロールスクリーンに代わる窓まわりのアイテムとして、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう。
見た目の良さに惹かれる場合が多いかもしれませんが、安全面や正しい取り扱い方など最低限のポイントは押さえておきたいところです。ぜひ本記事を役立ててください。
取り付け方や使用場所などに問題がなければ、作りたい空間のイメージに合わせて自由に楽しみましょう。
森未来は木材情報を集約したプラットフォーム「eTREE」を展開しています。プロの木材コーディネーターが、あらゆる木材の調達や加工をサポートします。木材の調達・加工にお困りであればぜひご相談ください。
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