ダークで落ち着いた雰囲気の吉野杉無垢パネリング
吉野百年黒杉
MSL防音パネル
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・製材所から出る木片や建築廃材から製造した木材繊維(ウッドチップ)が原料
・原材料に一切の化学製品を使わず、自然素材のため産業廃棄物にならない
・木造2階建ての軽量衝撃音の試験にて、マンションと同程度の防音性能であるLL50を記録
・床・壁・天井からの音の軽減を検討している方
・防音下地にも自然素材の使用を考えている方
・SDGsやサステナブル、エコなどの考えを設計・デザインに組み込みたい方
MSL防音パネルとは、木材の廃材等をリサイクルしたウッドチップを原料とした各種防音下地材です。
カナダ東部ケベック州のMSL社が製造し、品質や製造方法共に非常にエコロジカルな製品です。在来軸組工法の2階建ての軽量床衝撃音の試験で、LL-50を記録する防音性能が高い防音材です。
・実棟で確かめられた高い防音性
・シックハウスやアレルギーの心配がない
・防音意識が高いカナダで商業施設やオフィス、集合住宅など幅広い施工実績あり
比較的軽くて高い音である軽量床衝撃音を表すLLについて、日本建築学会はマンションなどにおいてLL-45を推奨しますが、木造戸建て住宅において一般的にはLL-80以上となります。MSL防音パネルの「SONObase」を木造戸建て住宅に使用して遮音性能測定を行ったところLL-50という結果となりました。これは木造戸建て住宅においてマンションにも劣らない防音効果を得られたことを意味します。
MSL防音下地材は製材所から出る木片や建築廃材をリサイクルした木材繊維(ウッドチップ)を主な原材料とします。MDFやIBなどの木繊維板を成型する際には接着剤を用いますが、MSL防音下地材の製造では接着剤を使うことがありません。自然由来の材料から製造されるため、VOCの発生がなくアレルギーやシックハウスの心配がなく、使用後も産業廃棄物とならず安全に処理できます。
カナダでは、騒音や防音における訴訟が建築訴訟の中で第2位に挙げられます。プライバシーの観点から防音問題への意識が高く、第3者機関としてアコースティックスペシャリスト(防音技士)と呼ばれる音響の専門家が診断を行うほどです。その中でも、エコロジカルな素材からできているMSL防音下地材はSDGsの観点から認知度が高まってきています。
また日本国内では、コロナ禍におけるリモートワークの影響で住宅の防音に対する意識が大きく変わってきています。住宅のリフォームだけでなく、飲食店の個室やオフィスの会議室などについても防音仕様を検討することが多くなってきています。
木質繊維を成型し、板状にしています。両面にディンプルがあり、壁や天井に使用します。
SONOpanと同様に木質繊維を成型し、板状にしています。片面にディンプルがあり、床に使用します。
木繊維を成型し、板状にした裏面に弾力ポリマーをつけています。SONObaseは床に使用します。
木材コーディネーターからのコメント
見えないところにこそ自然素材を
MSL防音パネルは、接着剤を使っていませんが、しっかり成型されており、木材の繊維感がある防音材になっています。下地に隠れてしまいますが、木材や廃材をリサイクルした原料を使用し、接着剤を使用していない点は、健康と住環境にやさしく、SDGsの観点からもおすすめの商品です。
2018年にオープンしたカナダのサンティアシント市のシェラトンホテルと隣接するコンベンションセンターにMSL社製の防音製品が施工されました。
館内には再生可能エネルギーを利用した暖炉を使用する等環境に配慮しており、SONOpanなどはホテルの客室ユニットの壁やコンベンションセンターのイベント会場の壁に施工しています。
ミラベルのオフィスビルではエレベータ―周辺の壁と床にSONOpanなどを施工しました。
一般住宅においても、寝室、ホームシアター、楽器の演奏など、ケースに合わせてMSL防音パネルが施工されています。
日本にMSL防音パネルが渡ったきっかけは、カナダのバンクーバーを拠点とする貿易商社、株式会社アクシスプランニングです。
株式会社アクシスプランニングが木材や建材などを扱う中で、防音製品を製造するMSL社が「環境にイノベーションを起こしている企業」としてノミネートされたことを知りました。MSL社の防音製品を知った当時、日本では防音に対しての認識や考えはほとんどない状態でした。一方、欧米は第三者機関が建築物の音環境を診断するなど、防音意識が日本に比べてとても高い地域(国)で、その中でもMSL社の製造する防音材は環境に配慮した材料や製造方法で、その認知を広めていまた。
アクシスプランニングはMSL社に訪問し、社長から直接理念を聞いたり、製造工程を実際に見に行くことで、高い防音性能を持つというだけでなく、原料や製造方法にもこだわっていることを知りました。そして顕在化していない日本の音環境の問題から、今後の日本にも必要になってくると考え、取り扱いすることを決めました。このような経緯で日本にもMSL防音パネルが渡ったのです。
MSL防音下地材の防音性能は各商品によって、その防音効果が異なります。「SONOpan」では空気を伝う音を、「SONOpanX」「SONObase」では足音や空気を伝音、床の構造体を伝う音を主に防音(音の伝わりを軽減)します。
カナダと日本では建築物の材料や構造が異なりますが、木造軸組み工法(2階建て)における実棟実験により、LL50の性能があることが分かっています。さらに日本仕様の建築物への防音性能について研究、実験を進めています。
品名 | 使用場所 | 厚み(mm) | 幅(mm) | 長さ(mm) | 参考設計価格(/m2) |
---|---|---|---|---|---|
SONOpan | 壁、天井 | 19 | 910 | 1820 | ¥3,700 |
SONOpanX | 床 | 11 | 910 | 1820 | ¥2,700 |
SONObase | 床 | 11 | 910 | 1820 | ¥4,900 |
・悪天候から保護された乾燥した清潔で平らな場所で保管してください
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Text by eTREE編集室
公開 2023.06.16
木材コーディネーターからのコメント
快適な音空間への第一歩
MSL防音パネルには、MSL社独自のディンプルと呼ばれる異なる大きさや深さのくぼみがついてます。これにより広範囲の周波数を吸収するため、高い防音性能を期待でき、壁や床などに使用することで快適な音空間を実現することができます。