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2022.11.16
1982年、秋山元林野庁長官が朝日新聞紙上で「森林浴」という言葉を造って以降、森林浴は新たなストレス解消方法の一つとして社会に根付くようになりました。
森林浴にはリフレッシュするだけでなく、ストレスの減少や自律神経を整える効果も期待できます。さらに、それらは科学的な観点から実証されつつあります。
そこで今回は、都心からも手軽に行ける関東のおすすめ森林浴スポットを紹介します。森の中の豊かな自然に触れることで、気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
目次
森林浴には、人間がリラックスしている時と同様、副交感神経活動の上昇や血圧が低下するなどの効果が期待できます。また、スギやヒノキなどの針葉樹に含まれる香り成分「α-ピネン」にも、副交感神経活動が上昇し生理的にリラックスできます。
一方で、森林浴の科学的効果については個人の特徴や経験に依存するという指摘もあり、全ての利用者が等しく森林浴効果を享受するような体験プログラムや森林環境整備を今後していく必要があります。
なお、森林浴効果の個人差に着目した研究によると、
などは、森林浴の効果がより顕著であることが示唆されています。
(参考:心身健康科学 8巻2号など)
それでは、関東でも自然の豊かさを堪能できる森林浴スポットを紹介していきます。おすすめスポットは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
高尾山は都心から電車に乗って1時間程度で行ける森林浴に最適なスポットです。さらに2007年にはミシュランの三ツ星にも指定されている人気スポットになっています。標高599メートルと登りやすく、軽装で登ることも可能です。
高尾山の中腹まではケーブルカーやリフトを使って景色を楽しみながら登れるため、体力に自信がない人でも気軽に森林浴を楽しめます。また、自然林が広く残っており多くの動植物が生息しているため、都内でありながら自然を堪能できます。山頂からは富士山が望め、登り切った後は爽快感と達成感を味わえるでしょう。
次に紹介するのは、奥多摩にある御岳山(みたけさん)。御岳山は自然が豊かで森林浴が楽しめるだけでなく、パワースポットの宝庫でもあります。パワースポットには以下のようなものがあります。
また、ハイキングコースは道が整備されていて歩きやすいので、仕事で疲れているときに訪れるのもおすすめです。奥多摩の森林に触れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
秋川渓谷は四季折々の変化が楽しめ、森林浴にもぴったりの観光スポットです。
春はムラサキツツジや桜が至る所で咲いており、穏やかな日差しの中でトレッキングをすれば春の訪れを存分に感じられるでしょう。
夏は新緑の緑が目にまぶしく、キャンプやバーベキューを楽しむのもおすすめです。子どもと一緒に虫取りもできるため、夏の思い出として訪れてみてはいかがでしょうか。
また、秋は赤や黄色に染まった紅葉を楽しみながら、美しい空気を堪能できるのも嬉しいポイントです。秋川渓谷は一年に何度でも訪れてみたいスポット。清流のせせらぎが聞こえるので、癒し効果も抜群です。
筑波山は、富士山と対比して「西の富士、東の筑波」と称され、関東平野を一望できる山です。樹齢数百年の杉や奇岩怪石群などの珍しい景色に出会えるのも魅力。男体山と女体山の2峰からなっているため、登山コースも豊富にあります。見てみたい景色や体力に応じてコースをカスタマイズできるのも嬉しいところです。
初心者の方におすすめするのは「迎場コース」です。岩場も少なくゆったり森林浴を楽しみながら歩けるでしょう。またケーブルカーやロープ―ウェーを利用すれば、簡単に山頂まで行けます。
東京を少しだけ離れて、筑波山の新鮮な空気を味わってみてはいかがでしょうか。
袋田の滝は茨城県大子町にある日本三大名瀑の一つです。高さ120メートル、幅73メートルもの大きさで、その迫力は圧巻。滝の流れが四段に分かれて落ちることから、「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。ダイナミックに水が流れるので、条件が揃えば虹がかかっている様子も見られるようです。
恋人の聖地として選定されているので、デートで森林浴に訪れてみるのも良いかもしれません。穏やかな二人の時間を過ごせることでしょう。
群馬県利根氏にある吹割の滝は「東洋のナイアガラ」と称される、日本の代表的な名勝の一つです。上越新幹線を利用すれば都心から2時間30分ほどで訪れられます。
滝の落差は7メートルほどで、先ほどの袋田の滝と比べるとそこまで大きくはありません。特徴的なのは横幅で、滝が約30メートルにわたって広がっています。岩が割れた場所に三方向から水が流れ込む様子は美しく雄大です。
また、つり橋から大迫力の滝を眺めることも可能で、夏には天然ミストで涼んでみるのも良いかもしれません。周りには森が広がり、滝の音に耳を傾けながら緑に触れることもできます。
桐生川源流林は、群馬県の根本山から流れる桐生川一帯に広がる森林地帯です。「森林浴の森日本100選」と「水源の森百選」にも選ばれた、まさに森林浴にはうってつけのスポット。
季節ごとに違った表情が見られるのも魅力です。春頃には新緑を眺め、夏には美しい川に触れるのがおすすめです。秋には木々が紅葉で色付くため、カメラを持って出かけてみてはいかがでしょうか。
桐生川源流林では、心静かに自然の美しさを堪能できます。
鋸山は千葉県富津市金谷と鋸南町の境に位置しています。車や電車だけでなくフェリーでも訪れられることから、年間を通じて多くの観光客でにぎわっています。
ロープ―ウェーに乗って山頂まで行けるため、山頂散策のために体力を残しておくことも可能。鋸山からは、富士山や東京湾が見渡せます。条件がそろえば東京スカイツリーが見えることもあり、絶景を心ゆくまで満喫できます。
鋸山の南斜面にある日本寺には、薬師瑠璃光如来やお願い地蔵尊も安置されているので、境内を巡るのもおすすめです。
国営武蔵丘陵森林公園は大人も子どもも安心して自然を楽しめる人気のスポットです。埼玉県滑川町にある全国で初めての国営公園で、その広さは東京ドーム約65個分にもなります。
子供は雑木林の地形を活かしたアスレチックや日本一大きなエアートランポリンも楽しむことが可能です。
園内には、雑木林や池、湿地、草地などがあり多様な動植物が生息しており、一日中いても飽きることはありません。マラソンコースやサイクリングコースもあるため、緑に触れながら運動不足も解消できます。
山梨県の秩父多摩甲斐国立公園内にある西沢渓谷は、花崗岩を清流が浸食してできた渓谷です。「森林セラピー基地」や「森林浴の森100選」にも選定されているので、森林浴を楽しむには最適のスポットになっています。
ハイキングコースを歩けば、七つの釜と五段の滝からなる「七ツ釜五段の滝」をはじめ、多くの滝が見られます。ハイキングコースはよく整備されており、1周4時間ほどで巡ることができます。
芸術のような渓谷や滝の美しさを感じながら、森林浴を楽しむために訪れてみてはいかがでしょうか。都心から2~3時間でたどり着けるアクセスの良さも魅力です。
那須塩原にある乙女の滝は、都心から車に乗って2~3時間の場所にあり、休日のお出かけにも最適の場所です。幅約5メートルで落差約10数メートルの滝からは、透き通るような美しい水が優雅に流れ、見ているだけで穏やかな気持ちになれます。
乙女の滝は季節や水量によって、さまざまな表情を楽しめます。例えば、秋は乙女の滝と紅葉のコラボレーションが見事。滝の水量が増えると迫力が増し、水量が減ると優美さが目立ちます。
ウイトリッヒの森は、横浜市内に広がる自然の宝庫です。スイス人のアーノルド・ウイトリッヒ氏が故郷の風景に似ていることから、生前にこよなく愛した森がゆえんになっているようです。どこか異国情緒を感じさせる森の中を歩けば、鳥のさえずりや花々、竹林などのあらゆる自然が心に潤いを与えてくれるでしょう。
交通量が多い横浜市内にありながら、ゆったりとした時の流れを感じられるスポットです。
都心からすぐ近くにも多くの森林浴スポットがあり、選択肢が豊富であることをおわかりいただけたのではないでしょうか。「最近、ストレスがたまって疲れ気味……」という人は、すぐ近くの自然に触れてみるのも手でしょう。
また、関東圏にお住まいの方は、ぜひ紹介したスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。森林浴の効能を感じ取れるかもしれません。
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