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2024.12.25
DIYの最中に木材が割れてしまったり、自宅の内装材や家具にひびが入っているのを見つけた経験はあるでしょうか。
自然由来の木材を使うと、どうしても割れが発生するものです。
ただ、中には機能的に問題のない割れや自分で補修できるタイプの割れもあります。
本記事では、木材が割れる原因や問題点、補修方法などについて解説します。
目次
木材が割れると良くない理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、見た目の問題です。木材を使った内装や家具は、デザイン性を気に入って取り入れる人も多いはず。
割れてしまうとデザイン性が損なわれるため、気になる方も多いでしょう。
2つ目は、機能面です。
特に家の柱や梁は家全体を支えているため、割れをみつけると「欠陥住宅なのではないか」「リフォーム費用がかかるのではないか」と心配される方も多いでしょう。
しかし、割れていても機能面では問題ない場合もあります。
木材の割れは、全てが欠陥とは限りません。むしろ割れることで強度や耐久性が増す場合もあります。
それぞれ解説します。
補修が不要な割れは、木材を自然乾燥させて、柱や梁などに使っている場合の割れです。
木造の住宅に住んでいると、家から「パキッ」「ミシッ」と音が聞こえることがありませんか。
あの音は木が劣化している音ではなく、徐々に乾燥が進むことで木材が「締まり」頑丈になっている音です。
そのため、補修の必要はありません。
木は木材として使われている間も生きています。経年や温度の変化によって水分量が変わり、自然と割れが発生するのです。
補修が必要な割れは、重さや圧力によるものや加工の過程で割れてしまったものなどです。補修できる部分は補修したり、難しい場合は取り替えたりしましょう。
DIYをしているときに木材が割れる例もよく見受けられますが、ボンドやパテなどを使って補修可能です。
木材が割れる原因を5つに分けて解説します。
木は木材として活用されたあとも生きています。
水分量の変化によって膨張や収縮を繰り返しますので、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで割れが発生します。
木は乾燥させてから木材として加工されますが、乾燥が完璧に終わる前に利用されています。
特に自然乾燥をさせる場合は、時間をかけながら水分が抜けていくため、柱や家具として使われたあとで徐々に乾燥が進みます。
乾燥の過程で木材の表面が割れることがあるのです。
温度の変化によって木材が割れることがあります。
温度が変わると木が保持する水分量も変わるため、膨張や収縮を繰り返します。特に問題ない場合が多いです。
重いものを置いたり、急に圧力をかけたりすることで木材が割れることもあります。
この場合、木材の乾燥とは違い、自然な割れではないため、強度が大きく低下します。
補修するか買い替えが必要です。
DIYをする際にありがちなのが、ビスを打ったときに周辺の木材が割れる現象です。
多くは下記のような状態のときに割れます。
ちょっとした割れであればそのままで問題ありません。
しかし、今後の耐久性にも影響してくるため、できるだけ割れないように工夫したり、割れてしまった場合は補修をしたりする必要があります。
木材の割れを防ぐ方法は下記4つです。
木材の割れを防ぐ方法のひとつに「背割り」があります。
予期せぬ割れを防ぐために、あらかじめ木材に割れ目を入れておく方法です。
伝統的な方法で、主に柱などに使われます。
見えない位置に背割りを入れるため、デザイン性も損なわれることはありません。
木材は乾燥することで割れにつながるため、ウレタン塗装を施しコーティングすることで乾燥しにくくなり、割れにくい状態を作れます。
ただ、紫外線で劣化しやすくなったり「ぬくもり」を感じられなくなったりと、木材の良さを無くしてしまう可能性もあります。
何を重視したいかを考えておきましょう。
乾燥方法を人工的なものにすることで、表面が割れてしまうという不安を減らすことができます。
人工乾燥にすることで、自然乾燥では難しい水分量も飛ばすことができるためです。
ただし、下記のようにそれぞれにメリットとデメリットがあります。
自然乾燥
メリット:徐々に乾燥が進むため、表面が割れる可能性はあるものの、繊維が引き締まって強度が増す。
デメリット:経年変化で表面が割れ、見た目が劣化する。
人工乾燥
メリット:一気に乾燥させられるため、表面の割れを防げる。
デメリット:一気に乾燥されることで繊維が「締まらず」、内部に割れが発生する可能性がある。
機能面とデザイン性のバランスを取りながら木材を選びましょう。
加工方法が適切でないと、思わぬタイミングで割れたり、加工の過程で失敗したりします。
DIYで木材が割れないようにするための工夫は、次の通りです。
事前に情報を頭に入れた上でDIYに挑戦しましょう。
木材が割れた場合、自力でできる補修方法を解説します。
ちょっとした割れはボンドで補修可能です。
ただ、一括りといっても下記のようにさまざまな種類があります。
商品によっても異なるため一概にはいえませんが、制作時間や用途によって適切なものを使い分けましょう。
「木工パテ」と呼ばれる粘土のような補修材を使うと、釘やねじなどの穴、木材の割れや欠け割れを補修できます。
補修材には次のようなものがあります。
補修材の基本的な使い方は次の通りです。
木材は自然の産物なので、割れることはあります。
しかし割れが発生することで強度が増したり、耐久性が上がったりと、プラスの効果もあります。
また、木材が割れた場合でもボンドや補修材を使えば補修可能です。
木材の温もりを感じつつ、ていねいに手入れしながら使いましょう。
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