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2024.12.2
木材を使ってテーブルや棚などを作ろうした時に、どの木材を選べば良いのか分からずに困っている方もいるのではないでしょうか。
ひと言で「木材」と言っても用途や樹種などによってさまざまな種類に分かれます。
制作物に適した木材を使用しないと、強度や耐久性に問題が発生する場合があります。
そこで本記事は、用途に合わせてふさわしい木材を選ぶ方法について解説します。
木材の製法別・樹種別に、種類と特徴もまとめていますので、ぜひ木材選びの参考にしてください。
目次
ここでは、目的に応じた木材の選び方を次の3つの基準から解説します。
それぞれの選び方のポイントとあわせて、具体的な木材についても見ていきましょう。
木材を選ぶ際の最も重要なポイントは「使用場所を考慮」することです。
例えば屋外で使う場合は、雨の影響を受けて腐食や変形、劣化が起きないよう「耐候性」や「耐久性」が必須です。
そのためウッドデッキのような場所で使用するときには、セランガンバツやチークと言った、水に強い樹種を選ぶ必要があります。
一方、雨や湿気の影響が少ない室内で使用するものは「柔らかく加工しやすいこと」や「見た目の美しさ」を基準に選ぶ方もいます。
使う目的によって強度や見た目など、求める優先順位が異なります。
例えば本棚やテレビ台を作るのであれば、本やテレビなどの重量に耐えうる強度が必要となるため、密度の高い広葉樹がおすすめです。
ただ同じように棚を作る場合、置く物が軽い場合は、強度よりも見た目を優先するのも良いでしょう。
木材を選ぶ際には、作る物のサイズに近いサイズや形状に加工されたものを選ぶと、加工が簡単です。
ホームセンターや製材所などには、切断面が四角形になっている「角材」や断面が丸い棒状になった「丸棒」などさまざまな形状の木材があります。
例えば、厚さ2インチ幅4インチの「2×4(ツーバイフォー)」厚さ1インチ幅4インチの「1×4(ワンバイフォー)」などの名前で、決められた規格で販売されているものもあります。
規格に合わせたDIY用の部品も販売されているため、初めてのDIYでも比較的簡単に棚やテーブルなどが作れるでしょう。
DIYでも一般的に使われる木材の種類は、製法別に見ると次のようなものが代表的です。
ここからは、それぞれの種類と特徴について詳しく解説します。
無垢材とは1本の木から切り出したままの木材です。
別の木や素材と貼り合わせることなく、原木のまま製材しているため、木が持つ調湿効果や柔らかい質感などを持っています。
しかし無垢材は、温度や湿度の変化によって膨張や収縮が起こります。
経年変化によって木材の間に隙間が出てきたりツヤがなくなったりするため、長期間使用する場合は定期的なメンテナンスが必要です。
集成材は、一定の大きさに切断した木材を接着剤で貼り合わせた木材です。
木材から節や割れなどを取り除いて作られており、どの製品も同一で品質が安定しています。
経年変化で温度や湿度による変形や反りが少ないのが特徴です。
また、原料として製材した木材を使用するため、木の風合いが残ります。
無垢材のデメリットを解消しながら、天然木のような風合いを楽しめる木材です。
ただし、経年変化によって接着剤が劣化してしまうため、無垢材と比較すると耐用年数が短くなっていることには注意が必要です。
合板(ごうはん)は、原木を薄くむいた単板を、繊維方向に直交させて接着剤で貼り合わせたものです。
製材した木を使用しているため、木の特性を残しながら、広い面積で強く耐久性の高いものとなっているのが特徴です。
建材として屋根や壁、床材としての使用や家具にも用いられます。
価格も手ごろであることから、工事現場ではコンクリートの型枠に使われています。
ここからは、樹種別の種類や特徴について代表的なものをご紹介します。
今回は、ホームセンターで一般的に購入できる下記の樹種について解説します。
杉は日本産木材の代表的な樹種で、本州の北部から屋久島にかけての広い地域で生育しています。
木材としては木目がまっすぐにでていることに加え、柔らかく軽いことが特徴です。
古くから船の材料としても使用されるほど水に強い特性があるため、屋外で使われることも多くなっています。
加工しやすく価格も手ごろなため、DIY用として選ばれることも多い木材です。
「パイン」は、日本でも馴染み深い「マツ」を使った木材のことです。
マツに含まれる油分によって水をよく弾くため、高い耐水性が特徴です。
しかし、パインは接着剤で貼り合わせた「集成材」に加工されると屋外や乾湿の差が大きい環境で不向きな木材に変化します。
貼り合わせる工程で使用する接着剤が、水分によってはがれやすくなるためです。
パイン材を使用する際には、使う場所によって無垢材と集成材を使い分けましょう。
ヒノキは、日本特産の代表的な樹種です。
木材としては浴室やまな板などでよく使用されており、水に強い特徴があります。
強度が高く腐りにくい特徴もあるため、古くから寺社建築をはじめ高級建築材として使われています。
造作材、家具材など幅広く用いられており、あらゆる場面で利用できる材です。
ただし、木材の中でも油分が多いため塗料が浸透しにくくなっています。無垢材としてそのままの色味で使用するのが良いでしょう。
ラワンは、東南アジア原産の広葉樹です。
大きな木に成長しやすいため、主に合板用の素材として使用されます。
原木を薄くむいた単板を貼り合わせて作る合板は、大径木を使用した方が幅の広い板が作れるためです。
木目がはっきりしておらず、表面がざらざらしているのが特徴です。
耐水性があるため、外壁や床、家具などの下地材として適しています。
ホワイトウッドはマツ科の木材で、ロシアからヨーロッパ全域に広く分布しています。
色目が白く見た目が美しいため、家具や木工材、楽器用材など幅広い用途で使用されます。
また、乾燥による収縮や狂いが比較的少ないため、建材として下地材や造作材としても多く用いられます。
ただし、シロアリの被害にあいやすいため、屋外や土台としての使用は避けた方が良いでしょう。
スプルースはマツ科の針葉樹です。
全体的に肌目が緻密で節も少ないため、美しい見た目が特徴です。
木材としては柔らかく加工性に優れているため、DIY用としても汎用性が高い材です。
しかしその柔らかさから、耐久性が低い点には注意が必要です。
加えてホワイトウッド同様シロアリの被害にあいやすいため、屋外や土台としての使用は避けた方が良いでしょう。
目的や用途に適した木材を選ぶのと同時に、どこで購入するかを検討するのも重要です。
多くは下記の場所で入手できます。
ここからは木材の入手方法について解説します。
DIY用に少量の木材を、手頃に手に入れたいと考えるならホームセンターで購入するのが良いでしょう。
ホームセンターでは、実物を見ながら多様な木材の中から選べます。
組み立てやすく加工されている木材も多く、DIY初心者でも扱いやすいのもメリットです。
個人の場合、加工のための作業場所や道具を確保するのが難しいかもしれません。
ホームセンターであれば、店内に加工場所が設けられているところもあるので、非常に便利です。
通販であれば用途別、樹種別、サイズや形状別に様々な木材を一度に検討できるのがメリットです。
また、同じ商品を大量に購入したい場合でも対応できる在庫量を持っていることが多いのも特徴と言えるでしょう。
また、配送が基本である通販業者であれば、大量に購入しても運搬面での心配もありません。
多くの製材所は法人向けに販売していますが、個人向けに販売している所もあります。
製材所で木材を購入すると、木目や形にこだわった無垢材の一枚板のような木材が手に入ります。
また、建築など大量の木材を仕入れることが基本であるため、多くの木材を購入したい個人にとっても便利です。
ただし、個人向けに販売していない製材所もあるため、事前に購入できるかどうかは電話やメールなどで確認をしましょう。
木材を使用して何かを作る時には「適材適所」の考え方で選ぶことが重要です。
使う場所、目的、サイズや形状ごとに選ぶべき木材は異なるため、あらかじめ用途を明確にする必要があります。
用途に合わない木材を選ぶと、強度や耐久性、見た目などの面で問題が生じるかもしれません。
ホームセンターをはじめ、通販などでは、製法別、樹種別、サイズや形状別にさまざまな種類が販売されています。
製法、樹種別に最適な組み合わせを決めたら、用途にあったサイズや形状の木材を選ぶと、その後の加工が容易です。
木材の種類ごとの特徴やメリット・デメリットを把握して、適した木材を選んでください。
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