CoC認証 岐阜県
株式会社翠豊
時代のニーズに合わせた事業展開
岐阜県白川町に本社・工場を構える木材加工会社です。ルーツは、1代目が大工の傍ら始めた製材事業。そのときから会社の名前には「翠豊」という文字が入っていました。30年ほど前からは大断面集成材や非住宅分野にシフトし、現在は不燃木材や構造材に力を入れています。さまざまな用途に用いることのできる製材を行っていますが、事業はそれだけではありません。自社で山を持ち、山林事業も行っているのです。変化を恐れないチャレンジ精神を土台に、時代のニーズに合わせた取り組みを行ってきました。
木材の持続可能性が求められる時代に
FSC認証を取得したのは2017年のこと。2度目の東京オリンピック開催に向け、施設の着工が始まった頃です。期間中に用いられる施設や家具として用いられる木材調達の方針は、「持続可能性に配慮すること」でした。その確認方法の一つに挙げられていたのが、FSC認証です。このことは、木材を卸す者からすれば「認証を取得していなければ事業に参入できない」ということを表します。そんな折、事業を展開していた白川町でもFSC認証取得を推進しようとする動きが出始めました。こうした2つの流れが、FSC認証取得への推進力となりました。
火に強いFSC認証材
主力商品の一つである不燃木材「もえーせん」。主にヒノキ・スギの無垢材を使用しているこの製品に、FSC認証材を使うことができます。不燃木材に着手したきっかけは、様々な案件の中で不燃木材が必要とされる場面が増えてきたことです。公共建築物での木材利用を促進する動きが本格的になる中で、木材の耐火性が重視されるようになってきていたのです。その波に乗り、会社としても不燃木材の製造を始めました。不燃木材は問い合わせも好調。今後も積極的に売り出していきたい商品として位置づけています。その他、構造材もFSC認証材への対応が可能です。
木材とSDGs、木材とFSC
FSC認証材の受注件数は伸び悩んでいるのが現状です。FSC認証を手放すか、未来のニーズのために持っておくか。たびたび浮かぶこの問いには、まだ答えを出すことができていません。一つの光は、SDGsへの関心が高まり、木材に対する関心も高まってきていることです。木材とSDGsは結び付けられることが多い一方、FSCまでたどり着くユーザーはさほど多くありません。SDGsとFSCは言葉は違えど、目指す方向は同じ。FSC認証材を選ぶことは、SDGsの達成にもつながるのです。SDGsを入り口にして、木材とFSCのイメージが結びつき、FSC認証材の需要がより増えてくるのではないかと考えています。
FSC認証の使い方について
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