CoC認証 北海道
下川フォレストファミリー株式会社
森林組合から生まれたメーカー
北海道下川町のメーカーで、造作用集成材をはじめとして、フローリングや羽目板などの内装材、家具やクラフトも取り扱っています。前身は下川町森林組合の集成材工場。組合で行っていた集成材加工事業を発展させるべく工場を独立させ、株式会社となりました。こうして誕生したのが、下川フォレストファミリーです。ビジョンとして「木材加工を通じて、下川の林産業と持続可能な森林づくりに貢献すること」を掲げています。FSCの取得は、メーカーの誕生と同じ2014年のことでした。
きっかけは独自の認証材計画
1998年に下川町・森林組合・商工会の有志が集まった「下川産業クラスター研究会」が発足。下川町のこれからを考えたとき「今までの森づくりを生かし、かつ経済だけではなく環境や社会に配慮した町づくりをしていこう」という、今のSDGsを先取りした考えにたどり着きます。そして独自の認証制度を作ろうと調べていたところ、海外ですでに広まっていたFSCと出会いました。FSC認証を日本初で取得した速水林業を視察し、2003年に下川町はFSC認証を取得しました。それから11年後、森林組合から独立を経てCoC認証を取得し、FSCとのつながりを持ち続けました。
北海道ならではのFSCフローリング
主力製品の一つであるフローリングは、FSCへの対応が可能で、カラマツやトドマツで作ることができます。カラマツは本州にも分布し、最近では構造材や内装材に使われて知っている人もいると思いますが、トドマツは日本での分布が北海道に限られており、聞きなれない人も多いと思います。カラマツは赤みを帯び、色の濃い年輪を持っており、トドマツは白色、またはごく淡い黄白色で、どちらも北海道の力強い大地と白銀の雪景色の印象を与えます。
理念の象徴として
FSCが「環境に配慮した木材を使っている」ことのフラッグシップになると考えています。しかし、現状として末端消費者まで認知度を増やすのは、一企業だけでは非常に難しい部分があります。公共の面では、公共調達によってたくさんの人の目に触れる公共建築にFSCが使われるとともに、企業活動の面では、ESG投資への対応としてFSC材の調達が進めば、認知が広がると期待しています。そしてFSC認証材という「価格以上の価値」を求める声に丁寧に応えていきたいと考えています。
FSC認証の使い方について
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